第1話 出会い ページ3
運命は残酷だと僕は思う…＿＿＿＿
女子「きゃー!!みてみて!!生徒会長よぉ!!」
女子「なんて素敵なの…っ」
女子「生徒会長様ぁ♡」
男子「見ろよ！会長だぜっ!!」
男子「会長ぉ〜こっち向いてくれーっ」
きゃーきゃー周りから聞こえる黄色い悲鳴。
凪咲「はぁあ。ほんとお前は男、女構わずモテるよなぁ。ったく、羨ましいぜ」
はぁ。とため息を着く隣の青年。
A「どこがだ。…うるせぇだけだ」
凪咲「あ？それは皮肉か？皮肉なのか？こら」
A「ちょ…おい、凪咲…やめろって」
その中を堂々と歩くオレ＿…黒瀬A(ちなみに女)の髪をぐしゃぐしゃとする城谷凪咲 ‐しろたになぎさ(ちなみに男)。
言っとくが別に男女的な交際をしている訳では無い。
僕はそこそこ大きい企業のそこそこバカ売れしている商品を開発している大企業の社長の娘だ。
そしてちなみに通ってる学校の理事長が母親だったりする。
大人や男女どもはそんな金持ちのオレに媚び、近寄ってくるがこいつは違った。
こいつとの出会いは衝撃的だった。
媚びを売ってくる奴らが鬱陶しくていつも表面上の笑顔を貼り付けて過ごしていた日常にうんざりしていたある日。
いつものように図書室で本を読んでいた僕の前に突如現れたこいつは、
凪咲『 なぁ！おまえ！』
A『 ……なんでしょう？(ﾆｺｯ)』
凪咲『 お前…友達いねぇだろ！』
A「ぶん殴るぞ。(真顔」
…いきなり喧嘩をふっかけてきやがった。
つい真顔になるほどその出会いは衝撃的だった。
そして同時にこいつは他とは違うと感じた。(いろんな意味で)
そこで殴りかからなかった僕は偉いと思う。うん。
凪咲「…あ！そーいや、最終巻見たか？」
ふと思い出したかのように笑顔でいう凪咲。
A「あたりまえだろ。“REBORN”の最新刊は既に手中にある(真顔」
凪咲「は!?マジかよww オレまだ見てねーんだよなぁ…つーことで毎度の事ながら貸してくれ!!」
A「あぁ」
こいつと仲良くなったのはただ単に出会いが衝撃的だったからだけじゃない。
漫画である“家庭教師ヒットマンREBORN!!”のファンであるという共通点があったからだ。
え？なんで女なのに男口調かって？
いろいろあんだよ、いろいろな。(遠目)
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作者名：夕月 | 作成日時：2020年8月2日 19時
