48-守護霊の呪文 ページ48
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木曜の夜、Aが自室で本を読んでいるとノックの音が聞こえた。
『どなた？』
「私だ、ルーピンだよ。」
『お茶の時間は三時じゃない？』
「あぁ。八時はハリーに守護霊の呪文を教える時間だ。」
Aはそんなルーピンの声に溜息を付いて扉を開けた。
ルーピンの顔を見ると直ぐにAはガウンを羽織り、二人で真っ暗な廊下を歩いた。
ルーピンは荷造り用の大きな箱を抱えていた。
『それは？』
「
時折｢よいしょ。｣と抱え直しては歩いた。
着いたのは魔法史の教室だった。
「よいっしょ。」
ルーピンはボガートが入っている箱をビンズの机に下ろした。
「何ですか？」
ハリーがAの様に尋ねた。
「またボガートだよ。火曜日からずっと城をくまなく探していたら幸い、こいつがフィルチさんの書類棚に潜んでいてね…本物の吸魂鬼に一番近いのはこれだ。君を見たらこいつは吸魂鬼に変身するから、それで練習出来るだろう。」
ルーピンはマントを脱ぎながら言った。
「使わない時は私の研究室にしまっておけばいい。ボガートの気に入りそうな戸棚が机の下にあるから。」
「はぁ…」
「さて…」
ルーピンとAは杖を取り出し、ハリーにも同じようにするよう促した。
「ハリー、私達がこれから君に教えようと思っている呪文は非常に高度な魔法だ。いわゆる
「どんな力を持っているんですか？」
『呪文が上手く効けば、守護霊が出てくる。その守護霊はあなたと吸魂鬼との間で盾になる。』
そう説明するとAは顔をキッと引き締め、ハリーに向き直った。
『言っておくけどこの呪文はあなたには高度すぎる。七年生でさえ守護霊を作り出せない者が大勢いるくらい。』
「どんな姿をしてるの？」
ハリーは前のめりに尋ねた。
「それを作り出す魔法使いによって一つ一つ違うものになる。」
ルーピンはニヤッとしてAの方を見た。
Aは目を逸らし咳払いをした。
「どうやって創り出すんですか？」
「呪文を唱えるんだ。そして、何か一つ、一番幸せだった想い出を渾身の力で思い詰める。」
「…分かりました。」
少ししてハリーが鋭い目線で言った。
「A、呪文を。」
『
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アキナ - おもしろいです！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年7月19日 16時) (
レス) id: 4ce2f65376 (このIDを非表示/違反報告)
和恋(プロフ) - めっちゃ続き読みたいです！更新待ってます！！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: c286ccdbac (このIDを非表示/違反報告)
セブラブ - こんにちは！最初のシリーズから今までのを見てとても好きな作品になりました！これからも更新頑張ってください！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: c2a3af8909 (このIDを非表示/違反報告)
セブ妻狙い - 大好きな作品です！スネイプ先生との関係が破綻仕掛けてるとこにそわそわしながらも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！！！ (2021年3月31日 1時) (レス) id: 1c25d764dd (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い隊 - 更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年3月9日 22時
