5-漏れ鍋 ページ5
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Aがどんどん奥に進んでいくと、フローリアン･フォーテスキュー･アイスクリーム･パーラーのテラスにグリフィンドールの新三年生、ハリー、ロン、ハーマイオニーが居た。
何やらロンとハーマイオニーが喧嘩をしているらしかった。
「「A！」」
「え？A！」
『元気？ハリーは叔母さんを膨らませたって聞いたけど。』
Aがそう言ってハリーにウインクすればハリーは気まづそうに下を向いた。
『とにかく元気そうでよかった。』
「それがね、スキャバーズの元気がないんだ。」
ハリーに言ったつもりだったが、ロンが胸ポケットから鼠を出した。
その鼠、スキャバーズは左耳はボロボロで指が一本欠けていた。
「それなのにハーマイオニーったら猫を買ったんだ！」
ロンはハーマイオニーの持つ、赤みがかったオレンジ色の毛でふわふわとした気難しそうな顔の猫を指さした。
「そんなケダモノ普通買うか？」
「ケダモノなんかじゃないわ！この子こんなに可愛いのに、誰も今まで買わなかったんですって…可哀想に、クルックシャンクス？」
「へぇ、そりゃ不思議だね」
ロンが皮肉っぽく言ったが、Aは曖昧とした表情でロンの鼠を見ていた。
何故か魔法動物以上の魔力を感じるからだ。
『…とりあえず、三人とも教科書は買った？』
「買ったよ。」
ハリーが丸眼鏡をぐいっと押し上げながら言った。
『じゃ、漏れ鍋に行きましょうか。』
Aがそう言うと四人は漏れ鍋に向かって歩き始めた。
『ハリー、新聞は読んでる？』
この数ヶ月で六センチ程背が伸びた右手にいるハリーをちらっと見ながら尋ねた。
「…ブラックのこと？」
『知ってたの。』
「十三人を殺した殺人鬼だって聞いたけど、僕に何か関係があるの？」
流石ハリー、鋭い。
しかし、
『全く？あなたが生き残った男の子だから。』
Aはいつもと変わらない顔で言った。
「僕たちが捕まえたら賞金が貰えるのかな？」
ロンがAに尋ねた。
「ロン、十三歳の魔法使いにブラックは捕まえられないわよ。」
『その通り。ブラックを連れ戻すのはアズカバンの看守だから。さぁ、入って。』
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アキナ - おもしろいです！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年7月19日 16時) (
レス) id: 4ce2f65376 (このIDを非表示/違反報告)
和恋(プロフ) - めっちゃ続き読みたいです！更新待ってます！！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: c286ccdbac (このIDを非表示/違反報告)
セブラブ - こんにちは！最初のシリーズから今までのを見てとても好きな作品になりました！これからも更新頑張ってください！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: c2a3af8909 (このIDを非表示/違反報告)
セブ妻狙い - 大好きな作品です！スネイプ先生との関係が破綻仕掛けてるとこにそわそわしながらも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！！！ (2021年3月31日 1時) (レス) id: 1c25d764dd (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い隊 - 更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年3月9日 22時
