26-嫉妬 ページ26
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「わしは吸魂鬼達に会いに行かねばならん。捜索が終わったら知らせると言ってあるのでな。」
Aの視線を感じて気まづくなってか、ダンブルドアが言った。
「先生、吸魂鬼は手伝おうとは言わなかったのですか？」
パーシーが尋ねる。
『ふっ、ダンブルドア先生が校長職にある限り吸魂鬼には一切この城の敷居は跨がせない。』
Aが声を潜めながらも笑って言う。
「いかにも。」
パーシーは少し恥じた様子だった。
その後、ダンブルドアは足早に大広間を出ていった。
スネイプはその場に佇んでいたが、Aが大広間の外に足を運べば何も言わずに着いてきた。
湖のほとりに着くとスネイプは唐突にAに尋ねた。
「昼間、ルーピンやポッターと一緒に居たな？」
『ハリーは大切な友達。』
Aは大広間と違って満天の星ではない空を見上げて言う。
『ルーピン先生とは…脱狼薬の提供者として観察を。』
「…彼奴ら二人と居るのは辛いだろう。」
『それは、あの二人がリリーとジェームズの話をするから？私の父が殺した人の話をするから？』
「そういう意味では、」
『そういう意味でしょう？勿論辛い。でもね、私はハリーが好きだし、ルーピン先生も好きなの。』
Aはスネイプに向かって微笑んだ。
「……お前のその笑みは嫌いだ。」
スネイプは唇をほとんど動かさずに言った。
全てを見透かしてるように見える。
＿＿＿＿あのお方のように。
『そう。』
Aはそれしか言わなかった。
Aには分かっていた。
ヴォルデモート卿の娘という立場がどんなに私生活に影響を及ぼすのかを。
『あなたはいつから私の行動を監視するようになったのかしら？』
Aは少し圧をかけて尋ねる。
「……随分と楽しそうだったな。」
『あなたと彼の間に何があるのかなんて興味はないけど、私を巻き込まないで。別にルーピン先生とは特別な関係じゃない。』
Aは遂に真っ赤に瞳を染めた。
「……ポッターの監視をもっと強力にしろ。」
スネイプは冷たい湖に入るか入らないかの所に居るAの背中を見ながら言った。
明らかに話題を変えた。
『分かった。正確には“護る”事が任務だけど。』
この時は恋人であるスネイプを愛おしいとは思わなかった。
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アキナ - おもしろいです！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年7月19日 16時) (
レス) id: 4ce2f65376 (このIDを非表示/違反報告)
和恋(プロフ) - めっちゃ続き読みたいです！更新待ってます！！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: c286ccdbac (このIDを非表示/違反報告)
セブラブ - こんにちは！最初のシリーズから今までのを見てとても好きな作品になりました！これからも更新頑張ってください！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: c2a3af8909 (このIDを非表示/違反報告)
セブ妻狙い - 大好きな作品です！スネイプ先生との関係が破綻仕掛けてるとこにそわそわしながらも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！！！ (2021年3月31日 1時) (レス) id: 1c25d764dd (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い隊 - 更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年3月9日 22時
