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Aがポツリと呟けばビスは顔色を伺いながら口を開ける。
「気になっていたのですが、何故ブラックはハリー･ポッター様を襲われる必要があるのでしょうか？」
『十二年前、秘密の守人だったブラックはポッター夫妻を裏切ってお父……ヴォルデモート卿に進言した。そして、もしハリーが死ねばヴォルデモート卿は復活すると考えてるらしいの。』
Aは足を組んで言った。
秘密の守人とはその名の通り、秘密を持つ人のことを言う。
一度秘密の守人が選ばれれば、その人に秘密を教えた人物は再びその情報を口にすることはできなくなり、秘密の守人のみが情報を口頭あるいは筆記で他者に伝えることができる。
つまり、敵側の目と鼻の先にその秘密があったとしても秘密の守人がそこにあることを言わなければ秘密がバレることはないのだ。
それに加えて秘密は秘密の守人自信が自主的に明かさねばならず、恐喝や魔法、拷問を使って引き出すことは出来ない。
(過去には秘密の守人から情報を盗むために多くの魔法使いが服従の呪文と磔の呪文を使ったらしいが…)
「失礼ながらお嬢様、それは…些か思い違いではございませんか？」
『ん？』
今までAを否定したことの無いビスをAは笑顔で見る。
ビスは父親似のその笑顔に震えたが、訳を話す。
「確かに、身内ではその話は出回っております。ですが、シリウス･ブラックはご主人様に進言などしておられません。ご主人様からそのような名の者は聞いたこともございません！」
『…それって、どういう事？』
Aは眉を顰める。
「ビスめには検討もつきません！しかし、一つ言えるのなら、シリウス･ブラックが十二人のマグルと一人の魔法使いを殺してしまったのは本当かもしれませんが、ハリー･ポッター様を襲う理由は無いということです！」
『……ねぇ、ビス、魔法界に平穏な年ってあった？』
Aはそう言いながら大きく息を吐いた。
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アキナ - おもしろいです！作者様のペースで更新頑張ってください！ (2021年7月19日 16時) (
レス) id: 4ce2f65376 (このIDを非表示/違反報告)
和恋(プロフ) - めっちゃ続き読みたいです！更新待ってます！！ (2021年4月29日 15時) (レス) id: c286ccdbac (このIDを非表示/違反報告)
セブラブ - こんにちは！最初のシリーズから今までのを見てとても好きな作品になりました！これからも更新頑張ってください！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: c2a3af8909 (このIDを非表示/違反報告)
セブ妻狙い - 大好きな作品です！スネイプ先生との関係が破綻仕掛けてるとこにそわそわしながらも楽しませてもらってます！これからも頑張ってください！！！ (2021年3月31日 1時) (レス) id: 1c25d764dd (このIDを非表示/違反報告)
魔法使い隊 - 更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2021年3月30日 17時) (レス) id: b2f17d6310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年3月9日 22時
