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暫くして、重いAの部屋をノックする音が聞こえた。
「…スネイプだ。」
ノックした者は直ぐに名乗った。
『開いてる。』
Aがそう返事をするとスネイプはキィと音を立てて入ってきた。
「女子生徒が怪物に連れ去られた。…グリフィンドールのジニー･ウィーズリーだ。」
スネイプは静かにそう言った。
Aはスネイプを見た。
「明日一番の特急で帰宅しろ。」
『…は？』
「だから、」
『助けに行かないつもり？』
Aはソファから腰を上げずに尋ねる。
「馬鹿な。秘密の部屋が何処にあるのかすら…」
スネイプはそこで言葉を止めた。
「まさか、」
『見つけた。まだ開けてないけど恐らくは。』
「だがもう、」
『ジニーは死んでない。誰も確認してないでしょう？私は助けに行く。』
「危険すぎる。」
スネイプは静かにバリトンボイスで言う。
『私はダンブルドアに言ったのよ？ハリーを護るって。』
Aは鋭い目付きで言う。
「ポッターは関係ないだろう。」
『あるわ。ジニーはハリーの親友の妹。…それに、あの子は危険でも大切な人のためなら立ち向かう子だもの。』
スネイプの目の前にAは立ち、目を覗いた。
スネイプはハッとする。
リリー…
君もそうだった。
息子のために闇の帝王に立ち向かった……
『…いいじゃない。あなたはここに居る。私は秘密の部屋へ行く。人生は選択なの。それじゃ、出て行ってくれる？』
「貴様一人を行かす訳には行かないだろう。」
スネイプは威圧的に言う。
『あなたがいても危ないわ。何しろ、継承者とは無縁なのだから。…分かるでしょう？あなたはここにいて、マンドレ イク薬を調合して。』
Aは収穫したマンドレ イクをひとケース分スネイプに渡した。
『それじゃ、よろしくね。』
「…あぁ、健闘を祈る。」
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Sirva - 凄く面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 03e7803ec8 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！アズカバン編も楽しみにしてます！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 本当に面白いです！！これからも応援してます。無理せず頑張ってください！ (2021年3月2日 8時) (レス) id: d9a553c393 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - はじめまして！とっても面白くて、今日で最初からここまで読んでしまいました！続きも待っています！ (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9a6c0b76ac (このIDを非表示/違反報告)
惺南(プロフ) - ホントに面白いです！大好きなシリーズなのでぜひぜひアズガバンの囚人もやってほしいです！！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 3aa5eaa043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年2月19日 23時
