51-深夜の図書室 ページ1
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危険な魔法生物…
危険な古代生物…
『…これだ。』
「ミス･アマリリス！就寝時間になりますよ。さっさと出ていきなさい！」
マダム･ピンスの声が掛かり、Aは目的の本を握りしめて図書室を出た。
『…っ！』
Aは真っ黒な壁に衝突した。
『…セブルス……』
「貴様…！夜な夜な出歩くのは校則違反だとは知らないのかね？」
『残念だけど、まだ、』
「就寝時間じゃない。」と言おうとしたが、その言葉は就寝時間を知らせる鐘によって遮られた。
「何か？」
スネイプは嫌味な笑みを向ける。
『…減点する？』
スリザリンには、いや、Aには減点などしないスネイプに嫌味な笑みを向け返した。
「開き直るとは呆れたやつだ。」
『褒めてる？』
Aは見上げて言う。
するとスネイプは本気で呆れてAの手元を見た。
「…それは何だ？」
Aは仕方なく本を差し出す。
「危険な古代生物…危険なペットでも飼うつもりか？」
『馬鹿なの？』
「教師に対してそんな口の利き方をするとは、偉くなったものだな。…大方襲撃事件についてだろう。」
『分かってるのに聞くなんて愚かだと思わない？』
そう言って小さくため息を着くと、足元を這う黒い生き物を見つけた。
それはゾロゾロと列を作っている。
『やっぱり…あなたに秘密の部屋の怪物について教えてあげる。例えば、これもヒントになる。』
Aは黒い生き物、蜘蛛の行列を指さした。
「…蜘蛛？」
『蜘蛛が恐れるものは？』
「…蛇か……いや、まさか。」
スネイプは眉を顰める。
『流石スネイプ先生。こんなに早く答えを導くとは。』
「だが、有り得ない。バジリスクはここ数百年目撃されていないはずだ。」
『そう。それが引っかかって図書室へ行ったの。…でも、スリザリンの継承者のみが操れる怪物だから辻褄は合う。言っておくけど、これはダンブルドアと導き出した答え。』
Aは真剣な眼差しで言う。
「では、そこまで知っていて何を調べる。」
『もし、バジリスクが千年もの間このホグワーツですくすくと大きくなっていたとしたら？大きさは？それにどうやってホグワーツの中を移動したと思う？』
「…承知した。我輩の方でも調べておこう。」
『ありがとう、セブルス。おやすみなさい。』
Aは妖艶な笑みを浮かべると細く白い足でスタスタと自室へ歩いていった。
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Sirva - 凄く面白いです！これからも頑張ってください！ (2021年3月9日 21時) (
レス) id: 03e7803ec8 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - めっちゃ面白かったです！アズカバン編も楽しみにしてます！ (2021年3月6日 14時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
ai(プロフ) - 本当に面白いです！！これからも応援してます。無理せず頑張ってください！ (2021年3月2日 8時) (レス) id: d9a553c393 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - はじめまして！とっても面白くて、今日で最初からここまで読んでしまいました！続きも待っています！ (2021年3月1日 17時) (レス) id: 9a6c0b76ac (このIDを非表示/違反報告)
惺南(プロフ) - ホントに面白いです！大好きなシリーズなのでぜひぜひアズガバンの囚人もやってほしいです！！！ (2021年2月24日 16時) (レス) id: 3aa5eaa043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年2月19日 23時
