49-バレンタイン ページ49
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勉強に秘密の部屋にであっという間に二月になり、Aは寒さに凍えながら大広間に入った。
『は？』
Aは一瞬部屋を間違えたかと思った。
壁という壁がけばけばしい大きな花で覆われ、おまけに淡いブルーの天井からはハート型の紙吹雪が舞っていた。
スリザリンのテーブルに行くと大半の男子生徒とほんの、ほんの少しの女子生徒が体調を悪そうにしている。
『なんなの、これは。』
「アイツ以外に原因があると思うか？」
なるほど。
Aはマイクが一瞬見た方向を見て納得した。
其奴は教員テーブルを立ち上がった。
「静粛に！」
けばけばしいピンクのローブを着たロックハートだ。
お陰でロックハートの両サイドに座る教師達は石のように硬い表情をしていた。
「バレンタインおめでとう！今までのところ四十六人の皆さんが私にカードをくださいました。ありがとう！そうです、皆さんをちょっと驚かせようと私がこのようにさせて頂きました。…しかも、これで全てではありませんよ！」
ロックハートは手を叩くと玄関ホールに続くドアから無愛想な顔に金色の翼をつけた小人が入ってきた。
「私の愛すべきキューピッドです！今日は学校中を徘徊して皆さんのバレンタインカードを配達します！さぁ、先生方もこのお祝いのムードにハマりたいと思っているはずです！スネイプ先生に愛の妙薬の作り方を教えて貰ってはどうです！フリットウィック先生に魅惑の呪文について教えて貰いなさい！」
「馬鹿馬鹿しい。」
もうロックハート熱に完全に冷めきってしまったドナが首を振る。
「見ろよ、スネイプの顔。」
マイクに言われた通り、トーストにママレードを塗りながら上座に目をやる。
スネイプは愛の妙薬の作り方を教わりに来た生徒には無理やり毒薬を飲ませてやる、という顔をしていた。
『…もう少しマシな顔してたらかっこいいのに……』
思わず呟いてしまったその言葉は誰にも拾われることは無かった…と言いたいところだが、ドナにはしっかり聞こえていた。
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ドナ(プロフ) - uさん» コメントありがとうございます！ええええ、シンプルに嬉しすぎます！！！！ありがとうございます！ (2021年2月14日 23時) (
レス) id: 0e6901895a (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 最高本当に好きです泣泣 (2021年2月14日 15時) (レス) id: 01ce421b84 (このIDを非表示/違反報告)
ドナ(プロフ) - まいさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです。もっと星連打して貰えるように頑張ります！ (2021年2月2日 5時) (レス) id: 0e6901895a (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 大好きなので既に投票済みとなっても星連打してました。。 (2021年2月1日 18時) (レス) id: b1e8907435 (このIDを非表示/違反報告)
ドナ(プロフ) - satou_nogohanさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです。ご期待に添えるように沢山更新頑張りますね!! (2021年1月31日 0時) (レス) id: 0e6901895a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドナ | 作成日時：2021年1月15日 1時
