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「はぁ…はぁ」

一人の女が一心不乱に狭い路地裏走り抜ける。

広い橋に出たと思えば、人の姿。橋の手すりに手をおいて、どこかを見つめている。

カランカラン

下駄の当たる音に反応しこちらを見る。一瞬目があったと思うと口を開いた。

「どうしたんだ。俺、夢でもみてんのかな」

モフモフのわたがしみたいな髪が風になびいている。私の方へ近づいてくる。

なぜか、逃げなかった。被っていた托鉢笠を持ち上げて男の方を見る。

「おい。ボロボロじゃねェか」

「…」

グゥー お腹がなった、腹に手を当てる。

「腹、減ってんの?」

「…」

「うちくるか?」

コクン

そうして、銀髪頭について行った。


ガラガラ

「たでーまーって留守かよ」

万事屋銀ちゃん…?看板を見下ろす。

家に入るとソファに座らされた。

「何が食べたい?」

「…グラタン」

「……マジ。うち家計がもう…なんつーかヤバイんだわ、うん」

自分が言い出しといて。「…わーったよ」気をさとったのか台所に向かい出す。

数分後

「ん」

「あ、」

ぶっきらぼうに皿を前につき出す。グラタンにしてはドロドロだけど。

「これ、シチュー…」「グラタンだ」

即答。まぁいい、美味しそうだ。

「あ、言っとくけど毒なんて入ってねーよ?」

コクン

ムシャムシャとシチュー…いやグラタンほうばる姿に銀時はほほを緩ませた。

「お前、名前は?」

「A」

「ふーん、俺は坂田銀時。万事屋銀ちゃんしてまーす、てかお前そろそろ取れよ。托鉢笠


「……」

バサッ

黒髪がなびく。緑色の透き通った瞳。長いまつげと白いはだ。思わず目を奪われるほどの美しさだ。

「あ、え?お、えぇ?⁉」

「ご馳走さま。おいしかった。ありがとう」

ペコリと 一礼すると ソファーから立ち上がり、戸に手をかけた。

「いや、そーじゃねぇだろ」

「?」

「お前、何者だ?」


托鉢笠→ 画像の通りです

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作者名:なみこ | 作成日時:2017年9月19日 13時

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