そんな姿で ページ22
絆創膏を受け取り、1枚だけ足首にぺたりと貼った時、けたたましい音とともに国木田のお目当ての男が入ってきた。
「太宰貴様遅すぎるぞ!」
「朝霧くん!!」
国木田の怒声を無視して太宰はAに駆け寄り肩を思い切り掴んだ。
「私がどれ程心配したと思っているんだい。」
嗚呼、此奴は朝起きたらAが居なくて焦っていたのか。
「そんな可愛らしい今にも心中をしてくれそうな格好を私以外に見せてはいけないと言っただろう!?」
「いや言ってねえよ。」
敦の方を見ると石のように固まっていた。国木田はと言うと何故かわなわなと震えている。
基本的にこの探偵社の人間は感情が豊かで見ていてとても面白い。
「あの、Aさん…。」
「…今のは全て忘れてくれ。」
「わ、分かりました。」
国木田に空き部屋へと引き攣られる太宰を見送りながら、Aと敦は会話の存在をなかったことにした。
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左目から鯖味噌(プロフ) - 結さん» 一夜と六夜しか未だ読めずにいますし、ひとつの夢と一夜の内容をかけたかったので夢一夜とサブタイトルを付けさせて頂きました主に短編、中編作品ばかり読んでいますが上手く物語に入れる事が出来るように頑張りたいと思います。コメントありがとうございます。 (2016年6月11日 12時) (レス) id: 7e4ff29a97 (このIDを非表示/違反報告)
結(プロフ) - 夢十夜ですね!私、大好きです!いつも応援してます。これからも頑張ってください。 (2016年6月11日 11時) (レス) id: df8cc1ba1e (このIDを非表示/違反報告)
左目から鯖味噌(プロフ) - Hiyoriさん» 感想ありがとうございます。楽しみにされた分、良いと思って頂けるような作品を作ることが出来たらな、と思っております。応援に応えられるよう、努力致します。 (2016年5月16日 23時) (レス) id: 7e4ff29a97 (このIDを非表示/違反報告)
Hiyori - 続きも楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年5月16日 22時) (レス) id: 4584690b17 (このIDを非表示/違反報告)
左目から鯖味噌(プロフ) - konohaさん» いえいえ、お気になさらず。見て下さりありがとうございます。応援に応えられるよう、邁進致します。 (2016年5月15日 20時) (レス) id: 7e4ff29a97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:左目から鯖味噌 | 作成日時:2016年5月15日 17時