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子供19 ページ19

旅行費全て払っていただける、と言えば銀ちゃんはホイホイついてきた。


「で、肝心の将軍はどこいんの?」


ニット帽と手袋を着用しながら、銀ちゃんはキョロキョロとあたりを見渡した。

来てしまった、スキー旅行。

冷たい雪に触れると、何だか子供の頃を思い出す。

わぁぁ…ワクワクしてきた。


「あそこでさァ旦那。よーく目を凝らしてくだせィ」


サーっと後ろから滑ってきた総悟くんがゴーグルをおでこにスライドさせ、遠くを指さした。

…ん?

んん!!??

私と銀ちゃんは二人して目を凝らした後、口をあんぐりあける。


「「将軍んんんんんんんん!!!??」」


何故か白いブリーフ一丁で仁王立ちしている。

腕を組み凛々しく立つ姿に、側近が慌てている。


「そそそ総悟くん!?あれ何してるんです!?」


「Aさん、何をそんなに慌ててるんですかィ。あれが一番スキーを楽しめる恰好でさァ」


「総悟くんが余計な事言ったんですねよく分かりました!!!」


すると、遠くの方からぎこちない滑り方で山崎さんが来た。


「おーい!Aさーん!」


か、可愛い…。

満面の笑みで手を振っている。

手に持っていたポールを地面に置き、ゆっくり近づく山崎さんに手を差し伸べる。

すると、その手を横から銀ちゃんがグッと握った。


「他の男を助けようとしてんじゃねぇ。助けるなら銀ちゃんにしなさい」


「いや助けるのは将軍様ですからね」


呆れながらそう山崎さんが笑った。


「いやそうじゃなくてですね、Aさんに側近の交代を知らせに来まして。旦那とですよね?」


それを言うためにわざわざ来てくれたんだ。

優しいというか、可愛らしいというか。

山崎さんにホッコリしていると、銀ちゃんが繋いでいた手を離した。


「Aちゃん、行こうぜ」


無邪気な笑顔を浮かべ、銀ちゃんは器用に滑って行った。

私も後を追う。


将軍の元に二人で着くと、私は早速脱ぎ散らかされた将軍様の衣類を着せた。


「防寒着をしっかり着てくださいね」


「すまない。寒いと感じていたところだ」


いや、防寒着着てても寒いですよ。

神経通ってるのかしらこの人。


「あ」


その時。

将軍様が一言漏らすと同時に、将軍様のスキー板が滑り出した。


「あ、ちょっ!!」


慌てて止めようとしたが遅い。

将軍様は急加速し、有り得ないスピードで滑り落ちていく。


「「将軍んんんんんんん!!!!!」」

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お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます!!心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です!ありがとうございました!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは! 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます!続き頑張って書きあげますね!! (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました!めっちゃ面白いです!!続きが早く見たいです! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます!ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月9日 2時

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