子供１１ ページ11
「う、浮気じゃないわよ愛梨ちゃん？」
裏返った声で銀ちゃんが私の背に隠れる。
浮気されてんのはこっちじゃ、と言いたいところだけど。
こんなロボットにミサイルでも飛ばされたら大惨事だ。
宥める必要がある。
「あの、愛梨さん？彼、私の旦那様なんです。どうか手を引いてくれませんかね」
「ばっ！！お、おま言っちゃいけねぇこと…！！」
素直に真実を述べたら、銀ちゃんが焦りだした。
な、何よ…。
すると、みるちるうちに愛梨ちゃんの顔色が悪くなっていく。
「へぇ…旦那様ですか…ってことは、貴方は奥さん？え？もしかして私不倫相手…？」
いやぁぁぁぁぁぁ！！！と叫び、腰にぶら下がっていた拳銃を二刀流で両手に持つ。
情緒不安定なのかな！！？？
「ちょちょちょ！発砲しないでくださいよ！？ちょっと落ち着きましょ！！」
私が立ち上がろうとすると、眉間に拳銃を向けられた。
…いや、シャレにならない。
その時。
天井裏から、そして私の背中から飛び出してきた男が二名。
二人は刀と木刀を愛梨ちゃんの首筋にあて、二本が交差するように構えた。
「何してるんでィ。この人に触れてみろ、どうなるか分かってますよねィ」
「その手に持ってんの離しやがれ」
総悟くんと銀ちゃんがそう愛梨ちゃんに敵意を向ける。
あの、二人ともカッコよくキメちゃってますけど
一人は天井裏から覗き見していた上司で
もう一人はロボットと不倫していた旦那ですからね。
銀ちゃんに木刀を向けられたのがショックだったのか、愛梨ちゃんの目に涙が浮かぶ。
本物の人間のように涙を流すと、プシューっと音と煙とともに停止。
「ほんと、どういうシステムだよこれ…」
一緒にいたはずの銀ちゃんでさえ、今何が起こったのか分かっていないらしい。
「A、朝から悪ぃんだがちょっといいか」
すると、廊下側から鬼の上司の声が聞こえた。
や、やばい…！！
ササッと総悟くんは元いた天井裏に戻ったが、バカ旦那の隠し場所が見つからない。
無理やり布団の中に潜らせ、返事をした。
「は、はい！どうぞ！」
「失礼する…って、おい。なんだこりゃ」
しまったぁぁぁぁあ。
吹っ飛ばされた障子を踏みながら、土方さんは唖然とする。
生身の人間を隠すのに必死になり、肝心なロボットを隠してないではないか。
「えっと…最近届いた、落し物？です」
「なんで疑問形」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます！！心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です！ありがとうございました！！ (2019年11月8日 23時) (
レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは！ 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます！続き頑張って書きあげますね！！ (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました！めっちゃ面白いです！！続きが早く見たいです！ (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます！ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：お茶
| 作成日時：2019年4月9日 2時
