子供30 ページ30
副作用、というやつなのだろうか。
銀ちゃんは甘いものを嫌うと同時に、私まで嫌ってしまったようだ。
それに忘れてしまった、らしい…。
「はぁ!?この女が俺の嫁ェ!?いや無理無理無理無理、俺の嫁はケツノアナって決まってるんですぅ!!」
「困りましたねィ。この調子じゃそのうち離婚だ離婚だって騒ぎ出すことになりそうですぜィ」
「ま、その方が都合がいいですがねィ」と付け足し、総悟くんは笑う。
銀ちゃん本人の口から「この女」という単語が出てくるだけで胸が痛い。
私が面白半分でこんな事しなきゃよかったんだ…。
土方さんはと言うと、彼もまた副作用が出てしまったらしく
「お、男…、男しかいねぇのかここは!!!」
男嫌い、になってしまった。
真選組は九.八割は男で構成されている組織だ。
そんな中で副長をやっていたのかと発狂しだした。
まずい…非常にまずいことになった…。
まさかこんなことになるとは思っていなかった私は、冷や汗が止まらない。
「とにかく、銀ちゃんは万事屋に持ち帰ります…。土方さんの男嫌いは何とかなりませんかね」
そう総悟くんに声をかけると、銀ちゃんと土方さんが同時に声を上げる。
「はぁ!?んでお前と一緒に行かなきゃなんねぇんだよ!!」
「待てA。唯一の女がどこ行こうとしてんだ、俺のそばにいろ」
な、なに…!?
ダメだ、処理できないほど混乱している。
銀ちゃんにはめちゃくちゃ嫌われてるし、土方さんには「そばにいろ」なんて昼ドラっぽいこと言われちゃうし。
「姉さん、旦那は俺が持ち帰りやしょう。姉さんは屯所でその薬を寄こした男と連絡を取ってくだせェ」
「ひ、土方さんはどうしましょう」
「自分が副長だってことも、姉さんのことも俺の事も覚えてるんだ。仕事でもやらせとけばいいですよ」
なんとも投げやりな発言…。
少々胸が痛いが、銀ちゃんは総悟くんに任せることにした。
総悟くんに連れてかれる直後、銀ちゃんは私を睨む。
「銀ちゃんなんて気安く呼ぶんじゃねぇ。ま、もうお前と会うことはねぇだろうけどな」
冷たい目で、行ってしまった。
ズキン、ズキンと心臓が痛む。
大丈夫、本信じゃないってことくらい分かる。
でも、銀ちゃん本人の口からその言葉が発せられてるという事実が辛い。
「早く何とかしなきゃ…」
私のメンタルが砕ける前に。
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お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます!!心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です!ありがとうございました!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは! 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます!続き頑張って書きあげますね!! (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました!めっちゃ面白いです!!続きが早く見たいです! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます!ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月9日 2時