子供37 ページ37
「旦那、悪ぃんですが、あんたも連行してもらいますぜィ」
「は?なんで俺?」
「被害者の目撃者だからでさァ。Aさんが惚れ薬に触れた時の事情聴取したいんで」
なぜかそのまま俺はパトカーの助手席に座らせられ、運転は土方。
後部座席には二人仲良くAと総悟くんが座った。
「んで俺がニコチンくそマヨネーズ野郎の隣なんだよ」
足を組み頭の後ろで手を組む。
Aの隣が危険なら、せめて総悟くんの隣でいいんじゃねぇの?
「んなのこっちから願い下げだ」
「へー、本当は嬉しいんじゃないの?こんな男前が隣に座っててぇ。え、土方さんめっちゃイケメンの友達いるんすね!って後輩から慕われ、少なかった携帯のアドレス帳もあっという間に増えるぞ〜よかったなぁ」
「てめぇがお友達だァ!?恥だ!!この世の中で一番恥ずかしい生物だというのを自覚しやがれバカヤロー!」
「やんのかゴルァ」
「あ゛ぁ?上等だこの野郎!!」
お互いに胸ぐらを掴みおでこをガチンと合わせると、後ろから手が伸びてきた。
「銀ちゃん…暴力はダメだよ?」
その手は俺の頬を触り、顔の角度を変えられる。
見えたのはAのシュンとした顔。
やっべぇよ。
何この犬みたいな可愛い子なんなの。
その手をつかもうとした時、今度は横から手が伸びてきた。
それは、Aの手を握る。
見ればそれは土方の手で。
奴はAの手を自身の唇に持っていき、キスを落とした。
「そんな男じゃなくて俺に触れ」
「うおおおぁあ!!!!てめぇ何してやがるんだ!!!!」
すぐに土方の手とAの手を両手で掴み、持ち上げる。
すると、総悟くんが鞘から刀を出し、土方に向けた。
「早く車出してくだせェ」
「…またやっちまったのか、おらぁ」
手のひらをおでこにあて、ため息をつく。
そんな姿を見て疑問が湧く。
同時に、車は動き出した。
走行中になぜ土方がこの様な発言をしたのか、その訳を総悟くんが説明してくれた。
「つまり、こいつも被害者?」
「まぁ、そういうことになりやすね。少量だったのでまだ自我があるみたいですがねィ」
なるほどな。
自分の意思でやったわけじゃないのね。
でもうぜぇな。普通に腹立つな。
「これいつ治んのか分かってんのかよ」
「犯人を捕まえない限り、解決法は見つかりやせんと思いますぜ」
…どうすんだよ、これ。
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お茶(プロフ) - 狼さん» ご指摘ありがとうございます!注意書きにもありますが、原作と他は多々違うところがありまして、、!このお話の都合上3番隊の人数を増やしておりまして汗申し訳ありません汗 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - すみません…今更なんですけど…子供扱い45のところの『三番隊の連中』ってあるじゃないですか…三番隊って…斉藤終しかいないんですよ…(コゴエ (2019年10月9日 20時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みのりさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!ぜひ子供扱い2子供扱い3も見てくださいね! (2019年1月22日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白い展開ですねw。これからも頑張ってください!! (2019年1月22日 15時) (レス) id: f121079414 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - Fall ill appleさん» うわぁぁあコメントありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年8月25日 0時