子供４ ページ4
作法を心得ている小太郎兄さんは、しっかりと一礼する。
対して銀ちゃんは既に竹刀を手に構えていた。
小太郎兄さんも戦闘態勢に入る。
瞬間、両者ともに地を蹴り相手に向かった。
バチッと竹刀が何度も合わさる。
…かっこいい。
そう、銀ちゃんを見て思う。
相手の攻撃をサラッとかわし、痛いところに打つ。
一つ一つの技が洗礼されていて、やっぱりこの寺子屋の中で頭一つ抜けている。
そして
小太郎兄さんが一瞬見せた隙に、銀ちゃんが竹刀を突き出した。
見事に小太郎兄さんの胸に入り、そのままバランスを崩し後方に倒れる。
勝負がつき、周りから歓声が上がった。
「また早くなったな」
「銀時…それはお前の方だ」
手を差し出す銀ちゃんに、自身の手を重ねる小太郎兄さん。
立ち上がった小太郎兄さんの右頬に、赤く傷ついた箇所が見えた。
私は急いで駆けつけ、小太郎兄さんの右頬に手を添える。
「怪我してる！手当しに行こう！」
「い、いやこれくらい大丈」
小太郎兄さんが言い終わる前に、銀ちゃんが私の手を掴む。
ゆっくりと手を下ろされ、何だと思って銀ちゃんを見ると、私を睨んでいた。
「これくれぇつば付けときゃ治るっつの。傍観者はあっちいってろ」
「心配してるだけじゃん！何その言い方！」
「うるせぇな！お節介だっつってんだよ！」
「な、なんでよ…本当に心配してるだけじゃん…」
ど、どうしよ…。
別に泣きたくないのに。
込み上げてきた涙がついに頬に流れた時、銀ちゃんの顔が歪んだ。
泣き出してしまった私の横に晋助兄さんが来て、私の手を取る。
「銀時、少しは大人になれ」
そう言うと、私の手を引き歩き出した。
何でいつも喧嘩ばかりなんだろう…。
ムキにならなければよかったと後悔しながら、道場を後にした。
私の自室に連れてこられ、座布団に座らせられる。
真正面に胡座をかいた晋助兄さんが座り、頭を撫でてくれた。
「素直になんねぇあいつが悪ぃんだ。泣くな」
「で、でも…私ももう少し言い方とか…」
「っふ、Aの方がよっぽど大人じゃねぇか。なぁ、桂」
え、と思い、出入口の障子を見ると、一つの影があった。
ゆっくりと開いて、姿を見せたのは小太郎兄さん。
「バレてしまったか…まぁ、そういう事だ。Aは自分を追い詰めすぎることがあるからな」
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お茶(プロフ) - 狼さん» ご指摘ありがとうございます！注意書きにもありますが、原作と他は多々違うところがありまして、、！このお話の都合上3番隊の人数を増やしておりまして汗申し訳ありません汗 (2019年10月9日 20時) (
レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - すみません…今更なんですけど…子供扱い45のところの『三番隊の連中』ってあるじゃないですか…三番隊って…斉藤終しかいないんですよ…(ｺｺﾞｴ (2019年10月9日 20時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みのりさん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ぜひ子供扱い2子供扱い3も見てくださいね！ (2019年1月22日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白い展開ですねw。これからも頑張ってください！！ (2019年1月22日 15時) (レス) id: f121079414 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - Fall ill appleさん» うわぁぁあコメントありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2018年8月25日 0時
