子供17 ページ17
「女中さんっつっても五十代超えてんだろ」
「ま、まぁ…」
やけに否定的な態度をとる銀ちゃん。
そんなに危ないところって認識してるのかな。
「今なら面接なしで万事屋になれちゃうけど」
「え!いいよいいよ、そんな…私に居場所をくれたのは真選組の皆だし、恩返しのつもりで働いてるっていうのもあるから」
嬉しいお誘いだったが、私にも働いている理由がある。
そう簡単に、今の職場から離れたいとは思わないのだ。
そう言っても、銀ちゃんは険しい顔を崩さなかった。
「…誰かに惚れてんのか」
「は、はぁ!?何言ってるの!?」
「だってそうだろぉ!お前なら銀ちゃんと暮らすって選択肢選んでたろ!誰か惚れてるやつがいるから離れたくねぇんじゃねぇの!?」
子供のように叫び散らす銀ちゃんに、戸惑う私。
その時。
万事屋の玄関から大きな爆音が。
…聞き慣れてしまった自分が怖い。
絶対にあの人だろうと思い振り返れば、やはり予想していた人物が立っていた。
「旦那ァ、そらぁ俺でさァ。Aさんは俺に惚れてて屯所を離れたくねぇんですぜィ」
バズーカを肩に担ぎ、玄関を粉々にした総悟くん。
一応警察なんだから、器物破損はやめてほしいんだけどなぁ…。
って
「いやいやいや!違うよ!?違うからね銀ちゃん!!」
「え、そうなの?総一郎くんなの?惚れてんの?」
「何回言ったら分かるんでさァ。俺は総悟ですぜィ」
このマイペースたちは!!
私の隣に勝手に腰掛ける総悟くん。
急に肩を組まれ、戸惑うしかない。
「あんた達がどんな関係か知らねぇが、Aさんは俺が頂きやすぜィ」
何キッドなの。怪盗なになの。
そして、そのまま手を掴まれ、無理やり引きずられる。
「お、おい!Aとまだ話が」
「残念ですが、今日は諦めてくだせィ」
追いかけてきた銀ちゃんから逃げるよう、総悟くんは私を離さないで万事屋を出ていった。
結局、強制的に戻らされた屯所。
帰れば、監察方の山崎さんに声をかけられる。
「あれ?沖田隊長、仕事は…っていうか、Aさん連れてどこか行ってたんですか」
呆れた苦笑を見せ、私にぺこりとお辞儀をする。
私も同じようにお辞儀をすると、ホールドされていた手は離れていった。
「危なそうだったから連れて帰ってきたんでさァ。Aさんくれぇ守れねぇと一人前の隊長にはなれねぇってな」
「いや、あんた一人前の隊長目指してないでしょ!」
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お茶(プロフ) - 狼さん» ご指摘ありがとうございます!注意書きにもありますが、原作と他は多々違うところがありまして、、!このお話の都合上3番隊の人数を増やしておりまして汗申し訳ありません汗 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - すみません…今更なんですけど…子供扱い45のところの『三番隊の連中』ってあるじゃないですか…三番隊って…斉藤終しかいないんですよ…(コゴエ (2019年10月9日 20時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みのりさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!ぜひ子供扱い2子供扱い3も見てくださいね! (2019年1月22日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白い展開ですねw。これからも頑張ってください!! (2019年1月22日 15時) (レス) id: f121079414 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - Fall ill appleさん» うわぁぁあコメントありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年8月25日 0時