花束10 ページ10
ふと、棚の上の写真を見てみる。
横目でチラッと確認すると、写真は見えないように伏せられていた。
やっぱり、俺が見てたこと気づいてたんだな。
冷えたプリンの味は確かにうまかった。
けど、倒された写真を見るたび、その味は薄れていくような気がした。
☕
会社での仕事は早く終わらせたいタイプだ。
だが今日は身が入らず、ずっと上の空だ。
理由は4つ。
1つは昨日彼女の家に行き、まだ気分がうわついているから。
2つ目は写真の中の男。
3つ目はその幸せ気分と困惑が入り混じっていること。
そして4つ目は、こんなに関わりを持てるようになったのにもかかわらず、俺は連絡先を聞くのを忘れたこと。
なにやってんだよまじで。
「銀時どうした。何も進んでないではないか」
「お前の脳内では変態が進行中ってわけか」
「馬鹿言うな。俺は今紫からピンクのサイトの扉を開ける、つまり昇格するか悩んでいるだけだ」
「馬鹿言ってなかったじゃねーか」
隣のバカは相変わらずバカだったようだ。
来年あたりにはこの会社に奴の姿はなくなってそうだな。
真面目に働け。
あー早く日曜になんねぇかな。
日曜の午後3時。彼女に会いに行ける曜日と時間。
いつもはもらってばかりなんだ。
お返しに彼女に何かプレゼントでもしてぇな。
でもなぁ…。
今までいた彼女に渡してきたプレゼントと言えば、それはブランドものだ。
金をためて有名な商品を渡せば、彼女たちは笑って喜んだ。
つまり、俺が思いつく女性へのプレゼントは、値が張るものなのだ。
けど、少し前にAが「高いものはプレッシャーで持ったり身に着けたりすると疲れてしまう」
と言っていた気がする。
そんなところも俺にとってはかなりツボで。
余計彼女の好感度が上がったのを覚えている。
帰りにどこか寄ってみるか…。
とりあえず、仕事帰りに片っ端から店を回ることにした。
安すぎてもなぁ…。
Aなら値段どうこうより気持ちの方が大切だって言いそうだな。
そこで、俺はある店の前で足を止める。
…これなら。
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時