花束46 ページ46
「寄りかかるとか、甘えとか、ちょっと違うと思うぜ」
そう言うと、Aは首を傾げた。
何か違うの?とでも言うように困り眉をするA。
「Aが今まで耐えてきたものが、少しずつ俺のおかげでなくなった。それでよくね?」
ちょっと笑って見せると、彼女は大きく目を見開く。
「それ、俺にしかできないことだから、俺の彼女になってほしいんだけど」
今まで考えてきた告白のセリフとは全く違う。
不格好なセリフは、Aに届いたのだろうか。
けどこれが俺の本心であり、俺が伝えたい言葉だ。
「はい」
凛としていて、しっかりしていて。
何事にも真っ直ぐで。
そんなAが初めて見せる、弱弱しい笑顔。
けど、ぬくもりが感じられる声音。
これが、幸せなのかと。
そのまま抑えられず、俺はAを抱きしめた。
「やっと、俺のもんになった」
グッと顔を埋めるようにきつく抱きしめると、彼女も抱きしめ返してくれた。
「やっと、坂田さんのものになりました」
顔を離し目を合わせると、いたずらっ子のように笑うA。
頬はほんのり染まり、目は潤んでいた。
「目、閉じてほしい」
「え…?」
戸惑う彼女に笑いながら
そっと静かに、キスを交わした。
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時