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花束37 ページ37

〜銀時side〜

「マジで俺何言ってんだよ…」


冷静になればなるほど、人間とういのは失態の記憶を鮮明に思い出すもので。

昨日の失言を何度もリピートさせてしまっている。

もちろんあの後、どう送ればいいのか分からず連絡ができていない。

相手からくるわけもなく、俺はただただスマホの画面と向き合っているのだった。

ってかよ、んだよあの顔。

赤らめちゃって。

すっげぇ可愛かったな…。

期待していい系なの?あれは期待していい顔なの?

何だよマジで。

自宅のベッドの上でスマホを仰向けに眺め、1時間が経った。

高校生だったら軽い気持ちで送れてたりすんのかな、なんて考える。

その瞬間、手が滑り持っていたスマホが顔面へと落下。


「いってええぇええええぇぇ!!!!!」


部屋中に俺の叫び声が響き渡り、何度もベッドをのたうち回る。

そのまま転がり落ち、背中を思いっきり打ち付けてしまった。


「はぁ…成人越え男性、もうちょっと勇気出せよコノヤロー」


その時。

俺のスマホに一通のメッセージが通知音とともに届いた。

思わずまたスマホを落としてしまいそうになるが、なんとか持ち直す。


「姉貴の連絡先ゲットですかぃ。調子に乗ったらどうなるか分かりやすよね」


総悟君かよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!


花屋を手伝った時に総悟君とは交換していた。

毎日いらん忠告をもらい何度かやり取りしていたが、まさか交換したことがバレるとはな。

めんどくせぇ弟様だぜ。

と、今度は着信音が鳴り始めた。

おいおい、電話までしねぇと気がすまねぇのかよ。

3コール目で仕方なしにタップし、電話に出る。


「何の用だ」


「旦那ァ、ちょっと聞きたいことが」


冷やかすような、嘲笑うかのような声。


「あ?」


「昨日の夜から、姉貴の様子が変でねぃ。旦那、あんたなんかしやしたか」


「べ、別になんもしてねぇけど」


「嘘つかねぇで下せェ。旦那の名前出すと、頬染めて目が泳ぎやがるんですぜィ」



…んだそれ。

少しは意識してくれてるってことか。


「応援、してまさぁ。頑張ってくだせぃ」


その一言を残し、彼は電話を切ってしまった。



いいんだな。


弟公認、ってやつで。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時

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