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先生8 ページ8

彼とはよく話す仲だ。

もちろん学級委員としての仕事内容を話し合うためというのもあるが、それ以外にも色々と話したりする。


「ここ、教えてくれねーか」


まぁほぼ勉強の話になってしまうのだけれど。

頭痛に耐え、平然を装いながらノートを受け取る。

筆箱からシャーペンを出し、彼のノートに直接書き込んでいく。

ポイントと答えと導き方を書けば、彼はその文を読み返し、納得したように頷いた。


「サンキュ、助かったわ」


彼の手が私の頭にポンッと置かれる。

その瞬間、隣で寝ていたはずの総悟が飛び起き、土方君の手首を掴んだ。


「土方てめぇ、何考えてやがるんでィ」


「うるっせーな!こんくれぇでキレるのはおかしいだろ!なんだお前、過保護すぎねーか!ちょ、いてぇいてぇ!!」


目を吊り上げ怒鳴る土方君に対し、まだ手首を強い力で掴む総悟。

彼らはなぜか仲が悪い。

特に、私が土方君と絡むと、総悟は機嫌が悪くなる。


「あー胸糞わりぃや。A、飲みもん買いに行くぜ」


腕を掴まれ無理やり立たされた私は、「はぁ!?」と怒っている土方君を置いて総悟の後ろを歩いた。


「そ、総悟ダメだよ、土方君に謝らなきゃ」


「何言ってるんでィ。あんなやつに頭下げるくらいなら俺はドブに頭ツッコむねィ」


いつになったら二人は仲良くなれるのだろうか。


一階のフリースペースにある自動販売機に来た。

黙ったまま引っ張られる私の事を見て不機嫌になったと思ったのか、奢ってくれると言ってくれた。


「そうだなぁ…」


お金を渡され、どれにしようか迷っていると、後ろから覆いかぶさるようにお金を入れられた。

振り向けば、そこには至近距離の坂田先生が。

ちょ、え!?なに、っていうか、近い!!!!!

ビクビクしていたら、ピッと無機質な音が聞こえた。

ガコンッと買ったものが落ち、それを彼は屈んで拾う。

そして距離を離し、私にそれを差し出した。


「大丈夫か。今日一日顔色悪かったな」


え…。気づいてたの…?


一気に心拍数が上がる。

目がバッチリ合い、その赤い瞳の色に引き寄せられる。


「一年近く担任やってて今更気づくのはひどいですぜ、せんせー。雨でさァ、Aが調子悪ィの」


坂田先生の背中からヒョコッと顔を出した総悟が、茶々を入れる。


「そ、そんな!!嬉しいですよ!!それに大丈夫ですから!!」

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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お茶(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。様、いつも素敵なコメントありがとうございます!自身の体験と重ねてくださったそうで...!凄く嬉しいです!!素敵な恋ですね!!応援しています!!! (2018年10月24日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - 現実はそう簡単ではありませんがねw 長文失礼しました (2018年10月22日 11時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - 【子供扱い】を読んでいるので、お茶さんの他の作品も見てみようかな......。と思ってみにきました。何回読んでもニヤケが止まらないです(笑)今私には好きな人がいるのですが(急にどうした)、その人とよく目が合うので、その時のことを思い出しました......! (2018年10月22日 11時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 涼竜さん» 素敵なコメント、本当にありがとうございます!胸キュンしていただけるなんて...光栄です(TT) (2018年9月6日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
涼竜(プロフ) - めちゃめちゃめっちゃ良かったです...笑 久々に胸キュンでした、ありがとうございます(*´ω`*) (2018年9月6日 23時) (レス) id: 6981c5c6d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2018年3月24日 3時

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