拗らせ王子と純情娘 ２８ ページ28
〜A side〜
＿＿＿＿俺、先生のこと好きです
「ぬぁぁぁ！！！！！」
バンッとデスクを叩き立ち上がると、集まるのは冷ややかな視線。
「お、おいどうしたん…」
隣から私を見上げるように苦笑いするのはトントン先生。
ここが職員室であるというのを忘れ、昨日の記憶を引っ張り出してしまった。
「すいませーん…」と控えめに謝り座り直すと、トントン先生に顔を覗き込まれる。
「大丈夫ですか」
「だ、大丈夫です」
嘘です大丈夫じゃないです。
生徒に告白されるなんて、こんなこと初めてだ。
しかも相手はショッピくんときた。
確かに、最初の頃と比べれば好かれている自信はあった。
もちろんlikeの意味で。
「泣き顔も見られちゃったし、目の前で倒れちゃうし、しかも運んでもらっちゃったし…」
告白、されちゃったし…。
「何ブツブツ言っとるんですか」
「からかってるだけだと思いますか？」
「は？」
「いやぁでも…」
真っ直ぐな目やいつもより落ち着いた話し方とトーン。
冗談には思えなかった。
それはいいとして、いや全然よくはないけど。
一つ、引っかかっていることがあった。
「ネクタイって何だったんだろう…」
「ちょ、ホントそろそろやばいでA先生。独り言止まらんやんけ」
「…あ！！！」
「ふぁ！！？？」
話しかけられて気づいた。
思いっきりトントン先生のネクタイを掴む。
「ね、ネクタイ！！」
「いやネクタイだけども！ちょ、あかん、引っ張らんで！し、死ぬ…！！！」
「ああぁ、すいません！！」
「もうなんやねん急に…」
もしかしてこのことを言ってたのでは…！？
これ、この赤いネクタイ。
ショッピくんの事で悩んでいた私をご飯に連れ出し、沢山アドバイスしてくれたトントン先生へお礼の品としてプレゼントしたものだ。
近くで見ると豚さんのシルエットが刺繍されていて、とっても可愛らしいデザインになっている。
そのデザインを気に入ってくれたらしく、トントン先生はほぼ毎日付けてきてくれているのだが。
「いやでも引きちぎって捨てたいってなんだ…しかもトントン先生のネクタイだし」
「…」
ショッピくんに関係はないし、トントン先生のネクタイに殺意を覚える意味が分からない。
これでは無さそうだ。
また悩みだした私をトントン先生は真顔で見ていて。
少し楽しそうに口角を上げたのは、ショッピくんで頭がいっぱいだった私には見えなかったのだった。
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
