隣人さん ３９ ページ39
〜A視点〜
テーブルの列的に私達も強制参加なんだろうなぁ...。
チラッと横目でコネシマくんを見れば、案の定分かりやすく面倒くさそうな顔をしていて。
というかそろそろこの手離しなさい、指絡めんなドキドキするからやめろ！
最初に声を上げた女性社員が割り箸に番号を書き、クジを作り出す。
片手で番号の方をギュッと握り、一人一人引くように回ってきた。
その人がこちらにも来たので、コネシマくんの手は自然に離れていく。
ふうっと安堵したのもつかの間、「桜田さんも！はい！」と押されおずおずと引く。
何番なん？とコネシマくんに聞かれ、周りに見えないように2番である事を伝えた。
「はい、みなさんご一緒にー！王様だーれだっ！」
掛け声と共に手を挙げたのは男性社員。
1番の人が5番の人にしっぺ、という無難なお題からスタート。
私もコネシマくんも該当者ではないので、二人同時に安心したね、という意味を込め死んだ目で見合う。
そんな調子でゲームは進み、このまま皆が飽きるまで平和な命令で終わってくれと一人ハラハラ。
しかし大人がそんな甘っちょろいお題で終わるはずもなく、少しずつ過激なものに変わっていった。
初恋の人の名前、タイプ、性癖などの暴露劇開始。
「じゃー3番が王様の俺にほっぺちゅーしてぇ」
そんな流れが続いたからか。
目の前で調子に乗って飲みまくっていた中野先輩が大声でそう言った。
そのお題と番号にギクッと肩が跳ねる。
手元の番号を見れば間違いなく3番と書かれていて。
え、や、無理、無理無理無理。
冷や汗を流し中野先輩を見れば、ニヤリと笑っていた。
...こいつ私の番号見たな。
空気を壊すわけにもいかず、いい加減にしろと怒鳴りたい気持ちをグッと抑える。
まぁビンタでもかましてやろうと腰を上げると、コネシマくんに割り箸をぶんどられた。
「せんぱーい、本気でチューしますよー」
みんなにバレないようにすり替えられたクジ。
彼は3番と書かれた割り箸を中野先輩に見せ、中野先輩と同じようにニヤリと笑った。
相当悪い顔をしたコネシマくんに「ヒッ！！」と怯えた声を発した中野先輩。
のそのそと近づきコネシマくんは中野先輩にほっぺちゅーを本当に実行。
...うっ、キモイ。
ギャーッ！！という悲鳴があちこちで上がり、私は口を押え嗚咽を抑えていた。
隣に戻ってきたコネシマくんに「すまない...」と謝る。
「見てろA...復讐ってのは簡単なんやで」
...え？
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
