隣人さん ３６ ページ36
ようやく恋が実り子供のように泣いた私は、結局あのまま寝落ちしたらしい。
早めに起こしてくれたコネシマくんは甘いムードなんて皆無で。
さっさと顔を洗えと言われ洗面所へダッシュ。
新品の歯ブラシを有難く使わせて頂き最低限髪も整える。
リビングに行けば私の荷物を渡してくれて。
「呑気にここで一緒に朝飯食いたい、が。今日も仕事はあるからな」
「へ、へい」
時計を見てどれだけ彼が有能か分かった。
あと一時間爆睡していたら最悪のコンディションで会社へ行っていただろう。
いい時間に起こしてくれてありがとう、コネシマくん。
慌てて靴を履き出ていこうとすれば、玄関まで来てくれた彼に「あー待て待て、待てい」と引き止められる。
振り向き首を傾げると、ふわっと軽いキスをされた。
「また後でな」
カーッと顔が熱くなり「おじゃましましたぁ！！」と朝早くから大声を出し飛び出した。
思春期の中学生か私は！！
いやでも、朝からあんなカッコイイ顔するコネシマくんが悪い。
そうだよ！！チワワはチワワらしく可愛くいろよ！！
☕
急いでシャワー浴びて急いで着替えて急いで出勤して。
せっかく隅々まで洗ったというのに、ダッシュしたせいでオフィスに着く頃には汗だくだった。
「お、おはよーございます」
上司や先輩に挨拶を交わしながらデスクに着くと、隣には涼しい顔した好きな人が座っていて。
「間に合ってよかったな」
「おかげさまで…」
あんなギリギリの電車に乗ったのは初めてだ。
この感覚が嫌いだから早めに来るのを心がけているのに。
でも本当は幸せいっぱいなので嫌な感覚なんて感じる暇なかった。
おやすみ片思いしていた私、そしておはよう恋人へと昇格できた私…！！
今ならどんなに仕事押し付けられても頑張れそうだ。
さぁ頑張ろうと腕をまくりパソコンを立ち上げると、隣のデスクからちょんちょんと肩を叩かれた。
分かりやすく首を傾げれば、ムスッと拗ねた顔で私のデスクの端を指さしたコネシマくん。
「それ、シャオロンも持ってたけど何なん」
小物入れのケースにピトッと貼られているシャオロンくん作のカフェオレの精。
「えっと…私が元気ないときにシャオロンくんが書いてくれて…」
「ふーん、随分大切にしてるんやなー」
すると何を思ったのか彼は大きめの付箋に何か描き出して。
描き終わった物をシャオロンくんの付箋の上にペタっと貼られた。
「コネシマの精の方が可愛ええわ」
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
