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ハッピーエンド44 ページ44

その様子を見て、自分の頬も緩んでいく。

…笑った総悟くん、可愛いなぁ。

これが母性というやつなのか。

もともと総悟くんは中性的な顔立ちで、大人っぽい人だ。

だからギャップというか…なんというか…。


「どーしたんですかィ、ジッと人の顔見て」


お盆を持ったまま、彼を見ていたようだ。

ハッとなり、急いでお盆をキッチンに置きに走る。

リビングに戻れば、総悟くんは待ってましたとばかりに私に近づいた。

優しく腕をつかみ、そっと傍に引き寄せられる。

そのまま抱きしめられた。


「そ、総悟くん…?」


未だに私は総悟くんに慣れない。

プシューっと顔から火が出て、心臓の音が加速していく。


「今すぐ押し倒してAさんの服を脱がせてそのままベット」


「わー!わー!わー!ストップストップ!!!!」


何を言い出すかと思えばとんでもない事を口を走らせたので、慌てて大声を出し阻止する。

なななな何恥ずかしいことを…!!!

すると両肩に手を置かれ、少しだけ距離を離される。

じーっと見られ、思わず目をそらす。


「なぁに逃げてるんですかィ、ちゃんと目合わせろィ」


片手で頬を掴まれる。

ムウっと唇をとがらせると、総悟くんは笑った。

けど、すぐに真顔になり。


「…かわいい」


「ふぇ?」


その時。

そっと手が離され、その手は優しく頬に添えられる。

そのまま彼はゆっくり顔を近づけ、優しいキスをしてくれた。

それは何度も角度を変えられ、何度も何度も。

ど、どうしよう…甘い、腰がっ…。

ついにガクッと腰が砕け、彼が素早く腰に腕をまわし支える。

けどキスは止まらなくて。


「そ、うご…くん…!!」


息が、呼吸がままならない。

自分でも目がうるみ出したのが分かり、総悟くんを見つめる。

すると彼はやっとキスを止めてくれて、何度か肩を上下させた。


「その顔、反則でさァ…」


「な、何言って」


今日の総悟くんは、何故かすごく色っぽい…。

少し目にかかった前髪や、鋭い目付き。

本当に彼が年下なのか疑いたくなる。


「…やっぱベット行きやせんか」


「え、あ、」


「嘘でさァ」


キャパオーバー。

私はヘロヘロとその場にしゃがみこんだ。


「そ、総悟くんの方がずるいですよ…」


「っはははー。続きは俺が非番とって泊まった時に。今日は話、聞かせてくだせェ」


年上なのに余裕がない私。

…くぅ、負けた気がして情けない。

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お茶(プロフ) - アクヤさん» 素敵なコメントありがとうございます!頑張ります泣 (2019年11月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2019年9月1日 1時

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