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ハッピーエンド31 ページ31

「はぁ!?A付き合っちゃったの!?」


甘味所に遊びに来てくれた銀さんが、そう叫んだ。

銀さんの隣にはお仕事をサボってる沖田さんが座っていて。

彼が私達の関係のことを話したのだろう、片方は驚愕し片方は嬉しそうだ。


「ちょ、まっ、はぁ!?俺デートにすら行ってねぇんだけど!?てか最初に目つけたの俺だし!んで総一郎くんに先越されるわけぇ!?」


「総悟でさァ旦那。実はあんたより俺の方が見つけたのが早かったんですぜィ」


沖田さんは頬を丸く赤く染め、ホクホクしている。

そうか、銀さんより早くに出会っていたことになるのか。

もうちょっとロマンチックで運命的な出会いがしたかったなぁ…。

そんなことを考え苦笑していると、銀さんが団子の串を沖田さんに向けながら話す。


「まじそうなのぉ!?じゃ何、総一郎くんの一目惚れってこと?え?」


ドクン、と胸が鳴った。

沖田さんがいつから私に好意を寄せていたのか、知らない。

確かに、どのタイミングで彼は好きになってくれたのだろうか。

まさか一目惚れなんてことは無いだろう。

だってあんな恥ずかしい場面を見られて一目惚れってありえな


「そうですねィ」


「ええぇえ!!!!????」


思わず叫んでしまい、他にいるお客さんに睨まれてしまった。

ごめんなさいの意思表示で頭を下げると、沖田さんが続きを話す。


「顔も行動もタイプだったんで、コロッといきやしたねィ」


軽い…!!というか、本当に一目惚れ!?

ないないないない!!絶対にない!!


「まぁ俺もそうだからなぁ…仕方ねぇか」


「ちょっと銀さん!?何言ってるんですか!!」


変なことをサラッと言わないでくださいよ!!

心臓はバクバクと動き、もう何が何だか分からなくなってきた。





「お疲れ様でーす」


「お、沖田さん…」


仕事が終わり甘味所を出ると、腕を組み電柱に背をあずけた沖田さんがいた。

待っててくれてたのだろうか。

いつもの如く隊服を着ているので、きっとまだ勤務中だ。

けど、そんな彼に対し嬉しくて今にも顔がニヤけそうだ。


「家、送りまさァ」


「は、はい!」


夜になると、この人は落ち着いた声で話すことが分かった。

小声と言うより、低く落ち着いた声。

年下なのに、何故こんなにも色っぽいのだろう。


「手、繋ぎやしょうよ」


「いいんですか?」


「嫌なら別にいいですぜィ」


「繋ぎます繋ぎます!」

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お茶(プロフ) - アクヤさん» 素敵なコメントありがとうございます!頑張ります泣 (2019年11月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アクヤ(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2019年11月9日 17時) (レス) id: 64d635022a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2019年9月1日 1時

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