私の転移先はボーカルドール！

私という存在 ページ37

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あれからというものカタリナは姿を見せなかった。

どうしたんだろう…。やっぱりあの騒動があって、顔を出せないとかなのかな。

あの騒動とは、1週間前突然現れたボーカルドール、
琴という子がボーカルドールの自由を主張し、
デモを起こしたリーダー的存在の子がきたんだけど、

その琴っていう子は実は、カタリナを人形から人間に変えたっていう聖女だったって事が判明したんだ。

その琴が最も可愛がってた人形がカタリナ。

そして、そのカタリナが琴のところに来る前に最も可愛がってた人形が、カタリナのマネージャー、フィールナなのだ。

それから、カタリナがやってきた後、カタリナを可愛がってたせいでフィールナはカタリナを恨んだって話なんだけど。

私、イマイチ理解出来てないんだ。

すると、まほちゃんとふわりが部屋に入ってきた。

「プリンセスファルル。もう少しでレッスンですよ。」
「……まだ考えてた？カタリナのこと。」
「うん…。」
「……仕方ないですね。僕達もカタリナ君を探すのを手伝いますよ。」

ま、まほちゃん…！

「ありがとう！まほちゃん！行こっ！ふわり！」
「ええ！」

「(さて…彼女は大丈夫なのだろうか。彼女は…この壁を越えられるだろうか。僕と同じように、越えられる壁なら良かったんだが…。)」

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