私の転移先はボーカルドール！

フィーとの約束 ページ25

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私は、ずっと一人で泣いていた。

強がってばかりで、私は周りとの距離を避けていた。

それが、何より許せなかった。

「お姉ちゃん…。」

会いたい…と思ってしまう。

あの頃の幸せな生活に、戻りたい…。

でも、会いたいとは言ってはいけない気がした。

そしたら、私がもっと泣いちゃうから。

「カタリナ…。」
「……はぁ。なんでだろうね？私…こんな思いになるなんて、初めてだよ？」
「カタリナ。私が…私がいるリス。だから、これ以上泣かないで。」

フィーが私に飛び込んでくる。

フィーといると…落ち着くな。

「大好きだよ。フィー…。」
「私もリス…。」

フィー…。

「じゃあ、約束リス！」
「約束？」
「私だけのアイドルになって欲しいリス！」
「あはは。それいいかも。」

私とフィー…二人の約束。

「そういえば、フィーの前のアイドルはどんな感じだったの？」
「そうリスね…。カタリナに顔が似ている所が多いリス。性格は、みんなの太陽って感じで、憧れてたアイドルが多かったリス。」
「そう…。私と真逆ね。」
「…で、でも！私は、カタリナが大好きリスよ！」
「ふふっ…。ありがとう。フィー…。」

心の底で思ったんだ。

私はまだ、誰の1番にもなれてなかったってことに。

フィーは、前のアイドルを1番だと思ってる。

それはいいことだよ。

でも、私は誰かの1番になりたい。

1番になって、その人を支えてあげる存在になりたい。

だから…。

私は、お客さんを笑顔にさせたい。

見返すとかじゃないの。

ただ…。私は…みんなを驚かせて、そのみんなの中にいる、誰かの為に何かしたい。

最有力候補は？2→←不器用少女とプリンス様2

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