番犬に拾われました。II【魔入間】

77、結果発表 ページ36

Aside

目の前の舞台に立つ入間とリード。表彰式が始まった。

「入間・リード。君たちは好成績を収めた。よって、位階4(ダレス)を与える」

「では続いて、成績上位者の位階発表にうつる」

「僕のマイク…」

理事長、マイクをカルエゴ先生に奪われてしょぼんとしている。ほんと表情豊かだよな、理事長って。

「第3位、オロバス・ココ。3(ギメル)に昇級」

オロバスの方からなんか聞こえんなー…。なんだかんだいじられやすいオロバスなんだな…。

「眠りこけて聞こえとらんだろうが、第4位のサブノック・サブロ、３に昇級。ちなみに、アスモデウスはリタイアのため昇級見送りだ。5(へー)でもおかしくない実力だが、本人も満足そうだしな」

「入間様と一緒！」

隣がすげぇ眩しい…。キラキラしたオーラでアズが輝いている…。

「次、第5位のAだが、後に行う行動・功績での評価と合わせて言うため、一旦見送る」

「さすがA！すごごいのごい！」

『どうも〜！』

「第6位、ドロドロ兄弟。1(アレフ)から３に昇級」

ドロドロ兄弟も頑張ってたもんな。俺に家系能力使えなかったけども…。ちょっと、俺も煽られたかった…。

「次は行動・功績を元に評価した人たちの発表だよ！」

「ちっ…」

カルエゴ先生ー、舌打ち聞こえてますよー。どうせ俺の評価したかったんだろうな…。

「まずは、アガレス・ピケロとガープ・ゴエモン！収穫祭中に砦を築き、他生徒の救助も行った！彼らのおかげで今収穫祭は歴代で最もリタイア数が少なかった！これを讃え、両名を３に昇級する！」

「続いて、その対抗勢力！魔獣を使役して王国を築くという前代未聞の行動！カリスマ性と統率力には目を見張るものがありました！クロケル・ケロリとカイム・カムイを３に昇級！」

「彼らと共闘して実力を存分に発揮したイクス・エリザベッタは2(ベト)へ昇格！」

姐さん可愛い！それ以上に教師が尊い！なんだこの癒しの空間！

「同じく彼らと共闘を行い、その上ボスクラス魔獣をひとりで倒して第5位にランクインしたAは、２から４へと昇級する！」

え…？２つもあがるん…？リードと同じやん…。というか、今見えたぞ。カルエゴ先生がダリ先生からマイクを奪い取って、俺の位階を発表したの。どんだけ祝いたいんだよ…。

「表彰式はこれにて終了！多大な活躍をおさめた悪魔たちに喝采を！」

そして、位階発表が終わった。帰ってからまた祝われるんだろうな。

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ラッキーデビル

パイモンちゃん

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