番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ10)

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94、騎馬戦ページ10

Aside

今は結婚騒動で盛り上がっているが、次は大騎馬戦である。チームメイトにはこうなった事情を説明した。カルエゴ先生から凄いマイン来る…。けろりんが俺と結婚すると言い出して、それを見たらしいカルエゴがマインで叫んでる。バラム先生がカルエゴ先生食い止めてそう…。

「A、行くよ」

『はーい。帰ったらカルエゴ先生に説明しないと…』

「カルエゴ先生ってなんでそんなにAちゃんに過保護なの…？」

『なんでだろうね。とりあえず行こっか』

そして会場に向かった。ギャリーちゃんの方を向けば、もはや戦車のような形態をしていた。いいなぁ、乗ってみたい。

「くろむ、あたし様たちは約束したはずだ！手を伸ばして、あと少しで届きそうな時にまた遠くに行くのか！お前がそうなら、あたし様はっ！ますますお前が愛(ほ)しくなるよ。だからくろむ、大丈夫だ！全力で捕まえてやる！」

わぁ、くろむちゃんへの愛情(？)がつよぉい。大丈夫なんかな、くろむちゃん。ちょっと不安で見てみると、少し冷や汗を垂らしながらでも楽しんでた。この感じだと大丈夫そうかな。

「一進一退の攻防！観客は全員釘付けだー！チームギャリー、ガンガン攻めてくが…、イルミちゃん避ける！危険を素早く察知していく！」

『イルミちゃん危ないっ！手を出したら、殺.す』

「るるちゃん、アクドルの表情じゃありません！」

俺は別にアクドルになりたいわけじゃないんでいいですけどね。観客の方、ギャリーちゃんに対する声援が凄い…。そんなこと思いながら攻防続けてたら、近くにけろりんの妹＿チマちゃんがいた。

「くろむちゃん頑張れー！！」

「チマ！」

チマちゃんがすぐそこにいて、みんなが崩れてくるのを防ぐためにチマちゃんを守った。そこで、ギャリーちゃんが勝って、決着がついた。

「まだ1種目あるし大丈夫でしょ！負けたら結婚とか引退とかさ、さすがにないよね？パフォーマンスだよね…？」

「いいえ…。私もギャリーもそんな半端な覚悟でここに立ってないわ。負けたら私は彼女の元へ行く」

チマちゃん怯えてるよ…。あれ、大丈夫かな？勝敗とかは俺は漫画読んでるから分かるものの、実際に目の当たりにしたり経験すると緊張するな…。

『次の種目ってライブだよね？ギャリーちゃんが選ぶのって…』

「十中八九ロックよ。ギャリーの独壇場で私は圧倒的不利だわ」

くろむちゃん、1人で必死に考えだしちゃった。チマちゃんも大丈夫かな…？