番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ8)

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92、アクドル大武闘会！ページ8

Aside

「では、お願いしますね」

『はいよー』

今から、66m走があるらしいです。1番運動なれしているのが俺だから、俺が行くことになった。人間界で行ってた小中学校でリレー選手とか普通に選ばれてたな、そういえば。負ける気はしない。

「新人は可愛くしてれば大丈夫よ。私たちも本気で走らないし…」

『え？でも、勝負なんですよね？』

「顔崩れたら嫌だしね…」

みんなは顔とか映り具合を気にしているらしい。俺はそう言うの気にしないタイプだから全力で走ろう。というか、本気で走る方が気持ちいいし楽しい。

「位置について、用意どん！」

「速い速い！あっという間にゴールです！彼女はチームくろむのるるちゃんだ！」

『あ、これ本気で走っちゃダメ系？』

まぁいいや。別に可愛さ求めてるわけじゃないし、勝てるならなんでも。次の大玉投げや魔獣狩り・落ちたら泥んこの崖登り対決でも1位を取り続けた。大玉投げは辛かったけど、その他は難しくなかった。まぁ、収穫祭でボスクラス魔獣を1人で狩ってるだけあるしな。

「デビムス、得意気です！るるちゃん、出る種目で次々1位を独占しています！」

『まぁ、こんなもんよ』

リードと入間くんが次出るらしいから、俺は控えに戻った。尻尾綱引きは人間の俺と入間くんは無理やし、尻尾でいつも浮いてるリードは得意そうやな。かという入間くんもぐるぐる的当てで人気を浴びている。というか、弓使って大丈夫なんか？

「尻尾綱引き、制したのはギャリーちゃんだぁ！」

『リンディ大丈夫？』

「気づいたら終わってた…。あと、抱かれた気がする…」

『リード…』

推しでﾀﾋんでるだけやな。ほっといておこう。そんな中、入間くんはぐるぐる的当てを制していた。弓使い1人いるだけで全然違うな。

「みんな、耳をかっぽじって聞け！あたし様は、この大会に勝ってくろむと結婚をする！」

「待って！私もそろそろはっきりさせたいの。無理よ。だって私は、この子(るる)と結婚するから！」

『えっ？』

そして、その後連れて行かれた。いや、え？入間くんじゃなくて、俺？え？いや、入間くんは男だからまだわかるよ？俺、一応女！え？

「ごめんなさぁい！！あの場はああするしかなかったんです…」

『俺がよくても、カルエゴ先生が怒るね。見てなければいいけど…』

その後、ギャリーとの話をされた。ギャリーも本気でぶつかってくるから、俺らも気合いを引き締めてやっていこうとなった。