番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ6)

今日:20 hit、昨日:14 hit、合計:5,234 hit

90、アクバイト探しページ6

Aside

『あれ？入間くんはいないの？』

「シャックスと共にクロケルに呼ばれてました」

『そっか』

休み時間になって教師の尊さでﾀﾋんでいたのが解放されて、入間くんのとこに行こうとしたら入間くんがいなかった。というか、どんな組み合わせ？疑問に思ってたら天井から凄い叫び声が聞こえてきた。

「なんかデケェ声したな」

「多分リードだ」

『ならいいか』

あぁ、そろそろ今年も終わるもんな。アクドル大武闘会(だいうんどうかい)の季節か。人間界で言う、紅白とかガ⚫︎使みたいな感じだよな、なんか。

「あ、リード。さっきお前のどでけぇ声したけど」

「ちょっといろいろ衝撃が…」

『よくわかんないけどお疲れ！』ﾌｯ

「Aちゃんそういうとこカルエゴ先生に似てるよね！」

『教師と似てるのは喜ばしいことです。あ、陰湿にはなりたくはないかな』

なんてクソどうでもいい雑談したら授業が始まった。うーん、どうしよっかな。月末暇なんだよな…。冬休みののりで学校はないけど、カルエゴ先生は年末業務で忙しいから家にいる時間があまりないって言って嘆いていた。バイトとか探そうかな…。そんなこと考えてたら、いつのまにか放課後になってた。

「Aどうした。考え事か？」

『ん〜…、年末暇だし、バイト探すか〜…って思って』

「そうか。無理難題なことはやるなよ？」

『なんかいいのないかな？出来そうなのだったらなんでもいいけど…』

「あ、これなんてどうだ？年末行事の警備係だそうだ。他にも沢山人いるから経験者とかにもいろいろ聞けるだろ」

『よし、それにしよ！』

そして、その業務は月越しの日だった。クロムちゃんたち応援できないのはちょっと悲しいなぁ…。

-当日

「A、大丈夫か？なんかあったらいつでも報告するんだぞ」

『やっぱり、俺に甘々なお父さんと化してるよね？流石に心配する歳ではないんやけど…』

「何かあったら呼べ。いいな？」

『はいはい。じゃ、行ってきまーす！』

そして、メールに書いてある住所に向かえば、大きなイベント会場に着いた。あれ…？もしかして、アクドル大武闘会の警備…？なら入間くんたちの勇姿を見届けるしかないな！

「毎年、武闘会では混乱や悪周期の悪魔の暴動など事件が多い！ボランティアの諸君は特に警戒を怠らぬように！」

らしいです。頑張るかぁ…。

「君！Aブロックの方で騒ぎがあったみたいだから見てきてくれ」

『はいっ！』

Aブロックは…、あっちか。