番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ4)

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88、リードと姐さんページ4

Aside

『リードどしたー？』

「えへへ…」

なんかニヤけている…。よく聞いてみるとイチャイチャとかツンツンとか聞こえてきた。デリカシーのないプルソンがそのことを突っ込んだら、男子らが仮眠室に行ったから着いて行った。

「というわけで…。男子にのみ集まって貰ったんだが…」

「帰りましょう、入間様、A様」

「えっ、Aちゃん！？」

『男子が何話すか気になる。というか、ほぼ分かるし』

そもそも、黒板にああやって大きく「リードくんが姐さんとイチャコラするには会議」って書いてあるしな。くればわかるよ。で、俺もいる中、普通に進行された。

「リード殿はエリザ殿を好きなんでござるか…？」

「いや…、その…。まぁ、気になるというか…。憧れ？みたいな？」

「ぐにゃぐにゃだな」

「はっきりしろよー！」

「じゃ、逆にこの中に姐さん嫌いな人いる！？」

『いない！姐さんは絶対にして女神！』

「姐さんのことになるとAちゃんもああだよな…」

聞こえてんぞ、そこ。姐さんは女神やろ。あんなに美しくて可愛くて、ノリ良いんやぞ！もう女神そのものやんけ！！

「つまりはエリザ女史と親交を深めたいと…」

「そういえば、音楽祭で役得だったやついるよね？」

そう言って、何故か裁判が始まった。いや、急やな。

「まずはサブロー！しっかりと姐さんを握っていた！これはアウト！」

「そもそもエリザ女史を抱けるのは己だけだからな…」

「反省の色なし！有罪！」

今のは完全にアウトやな。あれはずるい。俺だって許せん。

「次、プルソン！まるで絵画のよう！心のセッション完璧！」

『褒めてんだがなんだが…』

「まぁ、でも心は通じた気はするね」

「まぁまぁ…」

「何無関係って顔してんの入間くん」

「えっ？」

「最後入間くん！沢山の親しい女子がいるのにもかかわらず、姐さんにラブレターを渡した男！」

「あれは有罪」

うん。あれは有罪…、いや、極刑だよ。

『とりあえず、まずはマイン交換からやない？』

そう言って、俺は姐さんに「リードくんがマイン交換したいって言ってた」って送った。すぐに「分かった」って返ってきて、数分後ここにきた。

「リードくんいるかしら〜？」

『あ、姐さーん！こっちいるよー！』

「え？姐さん！？」

「Aちゃんから、リードくんがマイン交換したがってるって聞いたから交換しに来たの！」

そう言ってマイン交換する2人。男子らは協定破られたとか言ってるが、俺は知らん！