番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ3)

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87、大貴族会ページ3

Aside

『ん〜…。もう行事終わってもうたし、暇やなぁ〜』

「なら、明日大貴族会(デビキュラム)があるから行くか？」

『…はい？』

夜ご飯を食べ終わって、1人でテレビ見ながら暇してたら、お風呂上がりのカルエゴ先生から爆弾発言が出た。カルエゴ先生からその単語聞くとは思わなかった…。

「普段は行くような家系ではないが、暇してるなら付き合うぞ」

『それ、オペラさんとかいるんじゃない？』

「……。行きたいなら、許可貰うが」

『行く』

ということで、何故か大貴族会に出ることに…。いや、俺貴族でもなんでもないよ？家族とかでもないからね？そんなんで俺行けるんか。カルエゴ先生の権力どうなってんの？

-翌日

『おっはよー！』

「おはようございます、A様！」

「A、今日いつもに増して元気！」

『暇持て余してたら、大貴族会行くことになって…』

「もしかして、今日のですか！？」

『うん…』

「僕も行くよ。アメリさんとの予定のはずがなくなってしまったから、おじいちゃんが連れてくって…」

『じゃ、また放課後会えるんやな！』

今日も一日勉強をして、迎えた貴族会の時間。会長もいそうやな、この流れ。とりあえず、なんか言われたらカルエゴ先生に連れてきてもらったって行っておくか。

「A！」

『入間くんだ！あれ、ここだと入間様って呼んだ方がいいのかな？』

「えっと、じゃあA嬢…？」

『あ、アメリ会長おるで。ダンス誘ったら？』

「う、うん！行ってくる！」

そして、入間くんは会長のところへ向かった。チラッとカルエゴ先生の方を向けば、端っこの方でオペラさんに絡まれていた。まぁ、そうなるわな…。

『カルエゴ先生、ほんとによかったの？』

「あぁ…。Aが暇してたからな…」

「前見た時よりも甘くなりましたね」

「そんなことない！」

『いや、凄く甘くなったよ』

そんな会話をしていたら、入間くんと会長は居なくなっていた。俺はどうしようか…。一応、軽くだけどカルエゴ先生に踊りは教わった。

「A嬢は踊らなくていいのですか？」

『ん〜…。そもそも踊る相手いないので…』

「最悪、エスコートしてもらえればいいだろう」

『俺、エスコートしたいからそれは却下で』

どっちにしろ、踊るなら会長か入間くんだよな。2人の様子を見に行って見たら、なんかいい感じだった。俺も踊るか…。

『アメリ嬢、俺と一曲どうですか？』

そう聞けば、アメリさんは手を取ってくれた。