番犬に拾われました。Ⅲ【魔入間】 (ページ12)

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96、大武闘会の終幕ページ12

Aside

「アクドル大武闘会！長きに渡る、アクドル勢揃いの大激闘！栄光に輝くのはどのチームか！いよいよ、結果発表です！」

最後の種目であるライブを終えて、結果発表の時間になった。まぁ、あのくろむちゃんの可愛さを見て、優勝しないってことはないだろうけどな。だって、くろむちゃんが1番可愛いもん。

「プレゼンターは解説であり、ご自身もかつてアクドルとして活動された"脚光の一角獣"＿ゴンテツさんです！」

「今回は、実に熱く素晴らしいものでした。誰もが死力を尽くして闘った。だからこそ、今回は大会を盛り上げた2人のアクドルを優勝チームとは別に表彰したいと思います。今大会は、彼女たちのためにあったと言っても過言ではない！皆様どうか喝采を！強欲と傲慢の歌姫…、ギャリー&くろむ！」

あれ…？ギャリーちゃんおらんけど…。というか、途中途中で変態っぽい発言していた人がまともなこと言えるんだな。そこに驚きだわ。で、ギャリーちゃんはどうした。

「ひとまず、くろむちゃんおめでとう！」

「さぁ、気を取り直して！優勝チームを発表します！数々の種目で大注目！意外性と確かな実力で我々を完全に虜にした、文句なしのトップアクドルチーム！優勝は…デビムス所属＿チームくろむ！」

「まじか…、優勝しちゃったよ…！」

『とりあえず、終わった…。後でカルエゴ先生に一言物申さねば…』

「それでは、チームを代表してくろむちゃんから一言！」

そして、くろむちゃんが喋ろうとした時、いきなりすごい音がした。何かと思って音のある方を見れば、ギャリーちゃんがいた。おい、何してたんだよ。

「くろむ。あたし様は自分のことばっかで、お前が成長してることなんてすっかり抜けちまってた。やっぱり、お前は最高の女だ。だから絶対、振り向かせてみせる。好きだよ」

「知ってるわ」

その後は、気を取り直してくろむちゃんが優勝挨拶をした。応援の感謝と野望を伝えて、盛大に盛り上がった。それからはみんなで打ち上げをした。

「優勝おめでとうございます！イルミ様！」

「おう、ありがとな。あ、これおかわり欲しいんだけど…」

『ほんま食いしん坊やなぁ…。てか、目立ちすぎ。』

そのあと、リードと入間くんがわいわいしてた。2人はまだ恥ずかしいらしい。結構堂々してる気が…。入間くんは女子に、リードはヘルスカイ2人に人気になってた。

「月越しまで、あと5秒！」

「『ハッピー13(サーティーン)！！』」