◆PROLOGUE−12◆ ページ17
今闇の鏡見てたらシュレックにいためっちゃテンション高い鏡思い出しちゃってさ、さっきから頭の中であの鏡が笑ってんの。
久しぶりに見たいな...叶わない欲求だってことは重々承知で。
学園長「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてありえない!生徒選定の手違いなどこの100年ただの一度もなかったはず。一体なぜ......」
狼狽している学園長。
しかしその手から、抵抗したグリムがぴょんっと飛び降りる。
...鞭打ちされた後のグリム、か。
いや、別に羨ましいとか全然思ってないけど。
Мっ気があるとはいえ、流石に推しに鞭打ちされるとか......興奮して鼻血出すかもしれないから()
グリム「だったらその席、オレ様に譲るんだゾ!」
学園長「あっ待ちなさい!この狸!」
グリム「そこのニンゲンと違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ!だから代わりにオレ様を学校に入れろ!
魔法ならとびっきりのを今見せてやるんだゾ!」
みんな伏せて!という声が聞こえた直後、頭上を特大の蒼い炎が通り過ぎて行く。
...やっば。くだらないこと考えてぼうっとしてたから反応遅れて、ちょっと髪焦げちゃった。
結構丁寧に手入れしてるのになぁ...と能天気に、場にそぐわないことを考えながら立ち上がる間にも、鏡の間は正に阿鼻叫喚の地獄絵図。
あっちへこっちへと生徒が逃げ回り、皆遠慮なくぶつかってくるものだからたまらない。
ッたく、満員電車の乗客でもこんなに慌てて走り回んねぇっての...!
カリム「うわあ!!あちちちっ!尻に火が!」
学園長「このままでは学園が火の海です!誰かあの狸を捕まえてください!」
なんで生徒にやらせるんだろうねあの大人は。
学園長なら生徒を護る意思だけでも見せてほしいものだけど...と頭を悩ませる間にもどんどん火が広がっていく。
...このままでは全員火だるまになってしまいそうだ。
アズールとリドルの二人がグリムを追いかけまわす間、流石に人間の丸焼きなんて物騒なものは見たくないので気休め程度にマジカルペンを振るい火を弱くしていく。
一気にやると私がやってるって気づかれるかもだし...
かといって放置してると熱いし、ついでにカリムも可哀想だからね←
『(そういえば主人公は...)』
そちらにちらりと視線を向ければ、学園長に詰め寄られている主人公が「あれは自分の使い魔などではない」と必死に弁明しているところだった。
グリムが放り出されれば後は入学式が閉会するだけ...か。
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雨水(プロフ) - だれかさんさん» コメントありがとうございます〜!!今後様々な事件が起きるにつれてマブ達との絆も深まってまいります!もっと面白く読めるよう尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします〜〜! (2021年12月12日 1時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
だれかさん - おもろくてすきです (2021年12月12日 1時) (レス) @page47 id: e7b132919e (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - kanameさん» ありがとうございますwww今後もギャグパート、それ以外でも面白いと思って頂けるように頑張ります!! (2021年12月6日 15時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
kaname(プロフ) - 唐突に「我がナ〇スの科学力はぁああ!」のやつ出てきて吹き出しましたwwwテンポ神すぎて笑いこらえれないwww最高ですwww (2021年12月6日 5時) (レス) @page18 id: 7565f8d7cb (このIDを非表示/違反報告)
雨水(プロフ) - フランとベルさん» 大正解です!本来の台詞を一部変更し、エドに叫ばせてみましたw (2021年11月4日 13時) (レス) id: c39e48623f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨水 | 作者ホームページ:http://hibiki
作成日時:2020年12月4日 2時