３話 ページ5
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「ロボロ〜！！」
rbr「うわっ！…姉さん、なんや帰ってきてたん？」
「うん！ロボロに、会いに来たゼ☆」
rbr「うーわ…。とりあえず離れてくれへん？」
あぁ、そうだ。この家にはこいつがいるんだっけ。風鈴を半ば乱暴に振り払ったロボロを見てそう考える。
色花呂戊太。
彼も私の幼馴染の一人で、風鈴の双子の弟でもある。
一応彼にも形式的な挨拶をしようと口を開く。
『久しぶり、ロボロ。』
rbr「はぁっ…。ミコ！うわ、久しぶりやなぁ！」
風鈴の時とは打って変わって、目を輝かせて私の手を握ろうとする。反射的に避けると、少し悲しそうな顔をした後、彼は話を続けた。
rbr「んふ、いい匂いすると思ったらミコやったんか…。」
『ぅ…。あ、ありがとう。』
さりげなく気持ちの悪い発言をしてくるロボロをスルーする。
「マイブラザー？もっと姉さんに構ってあげてもいいんじゃないの〜？」
ひょこ、と顔を出した風鈴がさりげなく助け舟を出してくれる。そういうとこ大好きだ。
rbr「俺は今ミコと話しとるの！」
『あ、でもでもでも！ひ、久しぶりに霊陀高校に行くことになったからさ、そろそろ出ないとな〜！』
rbr「あ、そうなん？…ミコとお出かけやぁ…。」
さりげなく腕にしがみついてくるロボロから抜け出しながら提案をすると頬を染めながら従ってくれた。
「じゃ、行こっか！みんな待たせてるしね！」
『うん、そうだね。』
rbr「なんや、みんなおるんか…。まぁええわ。」
ミコは俺のやしな。そう述べる彼がとてつもなく気持ち悪かったので物理的に距離を取った。
「え何でゾムおらんの？」
『あー、まだ収集終わってないんじゃないかな！』
「はぁ〜！なるほどね？いやー、天下の脅威様も腕が衰えて＿＿」
zm「呼んだか？」
「ひゃいっ！？なんでもないでしゅ…。はい…。」
胸を逸らして笑った風鈴の肩を掴み、なぜか殺気を出して話かけるゾム。ちょっと怖かった。
『改めて、久しぶりだね。ゾム。』
zm「おぉ！久しぶりやね！」
sha「俺らにも声かけてほしいんですけど〜！」
ut「こちとらずっと待ってたんやぞ〜！！」
どうやら、全員集まったようで。
声をかけてきた鬱とシャオロンは頬を膨らませながらこちらを見ていた。
「みんな久しぶり〜！！」
『…久しぶり。』
さて、来て早々だがこの地獄に再び戻ってきた以上、帰る方法も探らなくては。
＿＿＿＿＿一生、戻れなくなる。
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