071＊泣いてナイ ページ28
「あっ…あの…」
「何？」
「は、離して頂けないでしょうか?」
「じゃあ、座って」
「えっ…」
掴んだ腕を引っ張り、半ば無理矢理ソファに座らされた。
早く帰らせてくれないだろうか…。
「あっ…//あの…///」
ううっ…。羞恥で口が上手く回らない。
下を向いてモゴモゴするなんて、私らしくナイ。
…でも、あんなに男子と顔が近くなったのは初めてだ。ろ…骸さんのときより近かった。
「スイマセン…//でした…///」
更に顔がかあぁっと熱くなるのが、イヤと言う程伝わってくる。
嗚呼、出来る事ならこの場で死にたい…。
「ねえ…「はい!勿論、何かしろと仰るのであれば、出来る限りを尽くさせて頂きますデスっ!!」
何かしでかしたら、代わりに何かするのが私の趣味らしい。したくないケド。
目の前の彼は、私を見下す形で言った。
「何があったの?」
この質問を投げ掛けられた瞬間、熱かった肌が急激に冷えた。
内臓をゴムバンドで絞め付けられるような、気持ち悪さに思わず腹を抱え、再び唇を嚙んだ。
唇には軽く跡が残っていて、力を入れるとヒリヒリした。
「…何もありません」
「じゃあ、何で飛び降りようとしたの?」
「何もありません」
「答えになって無いね」
「何もありません」
私の口からは、このフレーズしか出てこなかった。
別の言葉を出そうとしても、この言葉しか出ない。
「何も…、無い…ですから……」
やっと別の言葉が出たのに、結局は同じ意味。
ゴムバンドの絞め付けは、更に強く、苦しくなってく。
「本当のことを言いなよ」
「ホント…ですから…」
『何もありません』以外の言葉を発するのが、とても苦しかった。
何故だかは分からないけど…。
「嘘は止めなよ」
「嘘じゃナイですからっ！！」
普通に出した筈の声は、上擦っていて、殆ど叫び声だった。
頭がぼーっとして、多分酸欠状態なんだと思う。
「…じゃあ、泣くのを止めなよ」
反射的に顔を上げると、上にあった筈の顔が目の前にあった。
「…泣いてなんて、…ない…ですよ…?」
「泣いてるよ」
「なっ、泣いて…なんてっ…」
「泣いてる」
「そ…そんな訳っ」
「あるよ」
嘘だ、私が泣く訳ナイじゃないか。泣く理由が分からない。
泣いてるとしたら、何で泣いてんですか？
そう言おうとしても、何故だか声が出てこない。
「…泣いてないってば！！」
唯一出たその言葉は、幼稚で馬鹿らしかった。
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神聖(プロフ) - かぼちゃポンタさん» どうでしょうか?そこら辺は、後々に関わってくるので秘密です(*^^*) (2015年5月24日 20時) (
レス) id: 05251ef90d (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 黒猫を連れたその人って…未来の「ワタシ」ですか？ (2015年5月24日 20時) (レス) id: 718e9e234c (このIDを非表示/違反報告)
氷雨 榴(プロフ) - 銀条雛さん» うらやましっ！！あ、でも、そのAに頼み込んで大空のマーレリングもらいました(笑)REBORNあんま興味なかったころ、ガチャガチャで雲雀さんのリングゲットしたのにどっかいっちゃったんですよねー。。(約5、6年前←) (2015年5月18日 0時) (レス) id: d8af048836 (このIDを非表示/違反報告)
銀条雛(プロフ) - 氷雨 榴さん» どんな会話ですか絶対日常で起こりませんよww私はクラスで唯一雲雀さんのリング全制覇してるので、それぐらいですかねぇ (2015年5月17日 0時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨 榴(プロフ) - 銀条雛さん» ナイスですね。私は今元クラスメートA(男子)ともめてますよ『あ、A！ヴァリアーリングとボックス寄こせ！！』「やだよ」『マジ頼むからぁ』「やーだっ。つか、本返せよ」『あ、今度返s』「あ、次理科(移動)だから、じゃ」『 あ”、逃げんなA！！』的な(笑)。 (2015年5月16日 23時) (レス) id: d8af048836 (このIDを非表示/違反報告)
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