064＊物語の世界 ページ21
「おはよう♪」
挨拶を交わし席に着くと、鞄から本を取り出す。
最近読んでる長編の推理小説。シリーズ10冊以上!!
この前はイイ所で終わったから次が楽しみだな♪
「Aちゃん、オッハー!!」
「リコちゃんか、朝練は?」
「今日は無かったの〜。ラッキー!」
嬉しそうに笑うリコちゃんはとても眩しかった。
喜怒哀楽がハッキリと出るリコちゃんはとても魅力的。
「よッ、チビ!!何話してんだ?」
何人かの男子が話しかけてきた。
全員クラスで人気者のメンバーだ。
「チビじゃないもん!お前の方がチビだバーカ!!」
「ハァ!?オレのが明らかに背ぇ高えだろ」
「相澤、チビだな〜」
リコちゃんは男子との会話に夢中になっていった。
ま、いっか。話の続き読も〜♪
「なーに読んでるの?」
いつの間にかリコちゃんは居なくなり、代わりに高山さんが居た。
「あ、コレ?ミステリー」
「ふ〜ん。そっか」
自分から話し掛けといて、あまり本には興味がなさそうだ。
高山さんは所でと話しを進めた。
「ねぇ、相澤ウザくない?」
「えっ…」
「だって、いっつも男子と居るし。絶対、男好きだよね」
高山さんは目線でリコちゃんの姿を追った。
「あはは…、そうなのかな」
「神崎さんさ、利用されてんじゃない?」
私は曖昧に返事をするしかなかった。
高山さんはその後もリコちゃんのあれやこれやを話して、満足すると帰って行った。
「……ふぅ」
小さな溜息が洩れた。
再び本を開き、物語の世界へ入ってく。
本は好きだ。いや、大好きだ。
本を読んでいると、そのお話に集中出来て、現実の事を忘れられる。
忘れ過ぎて、2時間も3時間も経ってしまうのが偶にキズだけど…。
辛い事も悩んでいる事も、物語の中までは入って来れない。
物語の世界は純粋で、憧れで、私の癒しだ。
読書をしている時間は一人になれる。
正直、“独り”は嫌だ。
独りは怖い。
誰かに軽蔑され、敵対しされるのが怖い。
けれど、人の深い心理に辿り着くのも怖い。触れるのはもっと怖い。
だから、“独り”は嫌だけど“一人”で居たい。
相手に逆らわず、なすがまま、なされるがまま。
そうしていれば、相手は喜び、笑顔になり。
自分の立ち位置が守られる。
人の群れに溶け込み、傷付かず、傷付かれず。
私の立ち位置はクラスの人気者の友達。
自ら話し掛けず、相手に合わせて頷く。
傷付かない世界、それが想像の世界。
065＊戦慄と不安 〈雲雀side→←063＊本の世界の調査対象 〈草壁side
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神聖(プロフ) - かぼちゃポンタさん» どうでしょうか?そこら辺は、後々に関わってくるので秘密です(*^^*) (2015年5月24日 20時) (
レス) id: 05251ef90d (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 黒猫を連れたその人って…未来の「ワタシ」ですか？ (2015年5月24日 20時) (レス) id: 718e9e234c (このIDを非表示/違反報告)
氷雨 榴(プロフ) - 銀条雛さん» うらやましっ！！あ、でも、そのAに頼み込んで大空のマーレリングもらいました(笑)REBORNあんま興味なかったころ、ガチャガチャで雲雀さんのリングゲットしたのにどっかいっちゃったんですよねー。。(約5、6年前←) (2015年5月18日 0時) (レス) id: d8af048836 (このIDを非表示/違反報告)
銀条雛(プロフ) - 氷雨 榴さん» どんな会話ですか絶対日常で起こりませんよww私はクラスで唯一雲雀さんのリング全制覇してるので、それぐらいですかねぇ (2015年5月17日 0時) (レス) id: 420098c989 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨 榴(プロフ) - 銀条雛さん» ナイスですね。私は今元クラスメートA(男子)ともめてますよ『あ、A！ヴァリアーリングとボックス寄こせ！！』「やだよ」『マジ頼むからぁ』「やーだっ。つか、本返せよ」『あ、今度返s』「あ、次理科(移動)だから、じゃ」『 あ”、逃げんなA！！』的な(笑)。 (2015年5月16日 23時) (レス) id: d8af048836 (このIDを非表示/違反報告)
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