革命 91 ページ11
なんだかんだで時は過ぎていき、
DDD一週間前。
どのユニットも今回は気合を入れてるみたいだ。
無論、私達もだが。
里奈「いやぁ、楽しみだね。私こういうの初めてだからさぁ」
「緊張してる?」
里奈「ううん。すっごい楽しみ!」
里奈はそう笑顔で言ってきた。
里奈「そういうAはどうなの?」
「もちろん、楽しみよ・・・・でもさ。ちょっと怖いかな」
里奈「怖い?」
「私さ、久しぶりにステージに立つからさ・・・そのぉ・・・ね」
里奈「なるほど・・・・」
零「Aなら大丈夫じゃよ」
「「!!??」」
二人で背後を見ると、零がそこにいた。
ここは防音室で、鍵もかけたはずなのに・・・。
「まさか、アレを使ったの?」
零「だって時間になっても出てこなかったんじゃもん」
そう言って時計を見ると、入れ替えの時間になってた。
「ゴメンって。今、帰るね」
今日は珍しく私達の後にUNDEADが入っていたのだ。
いつもは逆なのに。
里奈「じゃあ私は帰るね」
「わ、私も一緒に帰るよ!」
里奈「何言ってるの?Aには素敵な王子様がいるじゃん」
「なっ・・・!」
そう言って里奈は零のほうをチラッと見た。
里奈「ま、王子様って言うか『魔王様』って言った方が正しいか」
「魂奪われないようにね」と意味が分からない言葉を残して、
里奈はその場から去った。
「もう、里奈ったら・・・」
零「良いお友達さんじゃないか」
「・・・友達かぁ」
その響きが少しおかしくてクスッと笑った。
「私、あんまり自由にじゃなかったから友達にも制限がかかっていてさ。
『友達なんて作らなくていい。そんなものがあると厄介だって』」
「でも私、一度も厄介って思った事ないんだよねぇ。
やっぱり人によって感覚って違うよね。なのに強制してきてさ」
零「なのに、我輩と付き合ってくれてるのかい?」
「えぇ。もう従っていくだけの人生って飽き飽きだからさ」
私は彼に向かって最高の笑顔を向けた。
「じゃあ、教室で待ってるねぇ」
私はそう言ってその場から去った。
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作者名:rekuiemu | 作成日時:2017年1月19日 1時