標的１８５ ページ26
渡されたリングよりも気になることがあり、それを女性に尋ねてみる。
「あの、オスクリタって母の名前ですよね？
どうしてこのリングを私に…？」
「…少しだけ質問にお答えします。
オスクリタ様はA様の母親にあたるお方です。
生前時にこのリングを我々に預け、A様の刻が訪れた時に渡せ、と仰られました。
合図はそのリングが教えてくれると…」
「つまりこれは、母の形見ということですね」
「そのリングは形見でもあるのですが、同時にA様自身を守るためのものであり、A様が誰かを守る時に必要なものです。
なので大切にお持ちください」
これは私自身も守ってくれるけど、誰かと戦う時の道具にもできるってわけね。
でも、どうして今頃こんなものを…？
それならもっと早くに渡してくれたらよかったのに。
「オスクリタ様はいつも仰られていました。
私より秘めた力があり、この世界を守ってくれると。
A様はその力を受け入れ、運命に従えるのですか？」
「…従う従わないじゃなくて、従わないといけない。
もう運命は廻り始めてる……違いますか？」
「…いえ、間違っていません」
「このリングを私に預けてくれてありがとうございます。どうしても力がほしかったので、すごく助かりました。
ここからは私の好きなようにやらせてもらいます」
私はリングを嵌めながら、背を向けて歩き出す。
このリングはいつも母が嵌めていたものだ。
母が死ぬ時には嵌めてなかったから、もうないのかと思ってた。
本当はあの人に預けてたんだね。
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ユメ(プロフ) - クルさん» ありがとうございます！続編などの関係で更新が遅れますが、温かい目で見守ってやってください(*´∇｀)ﾉ (2016年10月3日 6時) (
レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
クル - この作品大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年10月2日 22時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - FRANさん» ありがとうございます！グダグダで申し訳ないのですが、とりあえず主人公の過去に何があったかを大雑把にわかっていただけたら幸いです。そうですね、お互い頑張りましょう(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2016年9月15日 20時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
FRAN - 黒曜編面白いです！私も急いで更新を、、、 (2016年9月12日 9時) (レス) id: aa7090aeed (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - ミリさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*´∇｀)ﾉ (2016年8月30日 17時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユメ | 作成日時：2016年8月23日 16時
