標的１８０ ページ21
「み、みんな…！！！」
部屋にはボロボロになった体と大量の血。
床や体だけでなく、壁にもベットリと付いている。
守護者達が一番血だらけだった。
そして、息をしてないのがわかる。
傷つきながらも最後まで戦ってくれた。
敵は一人残らず倒されている。
なのに、どうして…皆まで倒れてるの？
「いやっ…みんなも……一人にするの…？
一人にしないって…言ってたのに…っ」
「ボス！救え、んを…」
駆けつけてくれた隊長達は、この場を見て絶句した。
こんな惨殺されている仲間を見るなんて、想像していなかっただろう。
それほどホールは地獄絵図だった。
「もう大切な人はいらない…。
何も…いらない…。
ママもパパも、仲間がいたこの記憶も…全部、捨てる…」
溢れ出る涙が止まらなかった。
床に落ちた涙が、血と混ざり合う。
ああ…この血も仲間のものなんだろうか。
それとも敵のものなんだろうか。
それすらも分からなくなってしまった。
ホールには、私の嗚咽と部下のすすり泣くような声だけしか聞こえなくなった。
・
それから本当に記憶がなくなった。
そして、今のお父様とお母様に引き取られていた。
それを私に知らせることなく、母親と父親代わりに育ててくれた。
でも、呪われた巫女の子孫だと嘘ついたのは許せない。
自分のためだということはすぐにわかった。
両親は会社のことしか考えない仕事人間だから。
そして、今に繋がるのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユメ(プロフ) - クルさん» ありがとうございます！続編などの関係で更新が遅れますが、温かい目で見守ってやってください(*´∇｀)ﾉ (2016年10月3日 6時) (
レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
クル - この作品大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年10月2日 22時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - FRANさん» ありがとうございます！グダグダで申し訳ないのですが、とりあえず主人公の過去に何があったかを大雑把にわかっていただけたら幸いです。そうですね、お互い頑張りましょう(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2016年9月15日 20時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
FRAN - 黒曜編面白いです！私も急いで更新を、、、 (2016年9月12日 9時) (レス) id: aa7090aeed (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - ミリさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*´∇｀)ﾉ (2016年8月30日 17時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユメ | 作成日時：2016年8月23日 16時
