標的１６２ ページ1
私は用があって隣町まで出掛けていた。
外はすでに暗くなっていて、もう夜の9時。
これからはちゃんと時計を見て動かないと。
ドガッ、ドスッ
「この音…」
誰かを殴った音にすごく似ている。
いや、似ているというより絶対その音だ。
興味本位で音がした方を頼りに、足音を立てないよう注意しながら進む。
「！」
「うう…」
そこには、同い年くらいの男子2人と1人の風紀委員がいた。
あの男子の制服…たしか黒曜中学校のだった気がする。
でも、何のために風紀委員とケンカしてるの？
「よえーー、よえーー。
風紀委員、恐るるに足らーず！」
「貴様ら…何者だ…」
1人は舌を出して、前髪を複数のピンで止めている。
もう1人はメガネをかけていて、頬にはバーコード。
風紀委員には到底勝てないような普通の中学生にしか見えない。
なのにどうして風紀委員が負けてるんだろう。
2対1とはいえ、勝てるはずだ。
とりあえず恭弥に報告しようと、会話を聞くことにした。
「んあーー？
遠征試合にやってきた、となり町ボーイズ？」
「それつまんないよ。
早く済ましてよ、犬」
「こいつ何本だっけか？
ちょっくら頂いていくびょーーん！」
舌を出した方の男子は犬と呼ばれていた。
メガネの男子の方はわからないけど、できるだけ情報を集めないと。
犬と呼ばれた人はペンチを取り出すと、風紀委員に近付く。
一体そのペンチで何をするつもりなんだろう…。
あの風紀委員を助けないのは、危険なことはしないって恭弥やリボーン君約束したから。
彼らがマフィアかもしれないという可能性がある。
マフィアじゃなかったとしても、風紀委員を倒した彼らと戦うのは危険だ。
「なっ、何をする気だ！？」
「恨まないでね〜、上の命令だから」
「まて！や…やめ…！！」
嫌がる風紀委員を無視して髪を掴み上げた。
そして、ペンチを口の方へと近づける。
気づいた時には遅く、すでに歯を挟んでいた。
「ほい」
「うぎゃあああ！！」
夜の並盛に、事件の始まりを知らせるような断末魔が響いた。
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ユメ(プロフ) - クルさん» ありがとうございます！続編などの関係で更新が遅れますが、温かい目で見守ってやってください(*´∇｀)ﾉ (2016年10月3日 6時) (
レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
クル - この作品大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年10月2日 22時) (レス) id: bdfc419512 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - FRANさん» ありがとうございます！グダグダで申し訳ないのですが、とりあえず主人公の過去に何があったかを大雑把にわかっていただけたら幸いです。そうですね、お互い頑張りましょう(*ﾟ▽ﾟ)ﾉ (2016年9月15日 20時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
FRAN - 黒曜編面白いです！私も急いで更新を、、、 (2016年9月12日 9時) (レス) id: aa7090aeed (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - ミリさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします(*´∇｀)ﾉ (2016年8月30日 17時) (レス) id: 5b1c909768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユメ | 作成日時：2016年8月23日 16時
