私が噂のハツ子です。 (ページ5)

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四話ページ5

B君「なぁ、Aちゃん、今度さ二人で遊びに行かん？」

『え？』

急にB君から遊びに誘われる。
それがなぜか怪しかった。

B君「悩み事あるやろ？聞いてあげたいんや」

『悩みごと…』

案の定マナのことだろう。
マナは気づいてくれないのに、B君は気づいてくれてるんだ。彼氏と友達の差がグンッと縮まる。

私は、彼氏がいるにもかかわらず、そのお誘いを承知してしまった。

当日、集合場所かつ、遊び場所？のカフェに着く、B君はドアの前に立っていた。
八月の熱い陽の下ずっと待ってくれていたのか、汗だくだった。

『ごめん！』

B君「いやいや！じゃあ、入ろうか！」

『でさ、私…本当はマナ君と居たいのに。ごめん、本人の前で』

B君「いや、正直に話してくれてこっちも清々しいわ！」

B君はいつものおちゃらけた感じと違って、真剣に私の話を聞いてくれた。
それが彼にとって自分に対しての嫌味と受け取られてもおかしくないのに、優しく相槌をしながら聞いてくれた。

『ありがとう』

B君「こっちこそ本音を言ってくれてありがとう。どや、マナへの怒り？の発散のためにスイーツとか食べん？ちがうとこの食べたかったら全然付き合うし」

『いいの？じゃあ、そうしよっかな』

この時は別にB君への想いなんてそんなになかった。でも、マナ君と付き合う意味が分からなくなっていた。

たしかに告白されて嬉しかったが、今考えれば私は別にマナ君のことは好きではなかったんだと思う。