僕の幼馴染がチョイスに出る件について←【REBORN 雲雀成り代わり～チョイス編～】 (ページ23)

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無雲298 ページ23

ツ「正一、お前ミュージシャンになりたかったのか」

ツナは入江がミュージシャンになる姿を想像するが少し眉を寄せた。

ツ(想像できねぇ…)

そんなツナを見た入江は『笑っちゃうだろ？』と自嘲気味に笑う。

入『だから当時の僕はミュージシャンになれるように未来を変えようって考えたんだ…』

ツ「未来を変える？そんなことできんのか？」

入『過去を変えれば未来も変わる…未来は1つじゃないんだよ』

「パラレルワールドだな」

そこで声が聞こえた。
ツナと獄寺が声が聞こえた方向に目を向けるとリボーン、ディーノ、クローム、了平、バジル、ジャンニーニ、フゥ太の計7名が駆け寄ってくるのが見える。

近くに乗り物がある為、ツナと獄寺はそよ乗り物に乗ってここまで来たと予測した。

ツ「早く正一の処置を。あ、スパナは？」

ﾃﾞｨｰﾉ『もう向こうで毒サソリ達が処置をしている！』

リ「正一はオレが見てやる」

リボーンは入江の傷を見て了平の名を呼んだ。

リ「晴れゴテを開匣しろ」

了「おう！！」

リボーンの一声に入江は『すまない』とリボーンに謝罪した。

入『それより…パラレルワールドの説明を…』

ツ「そーいや昔、大人ランボも言ってたな…パラ…」

了「パラソルワールドとは何だ！？」

そうツナが何かを言いかけた時、匣を開匣して晴れゴテを手にした了平さんが遮った。

獄「パラレルだっバカ！！」

リ「パラレルワールドとは、世界がどんどん枝分かれしていってて、いろんなパターンの未来が存在するって考えだな」

ツ「世界が枝分かれ？」

リ「例えばオレとおまえの出会いだ。オレと出会ってお前がすげえ立派でかっこいいマフィアになる未来とオレと出会わずにダメダメの超ダメ人生を送る未来。

そのどちらの世界も実際に存在するって考え方だ」

ツ「……」

リボーンの発言にツナは苦い表情を浮かれる。
どうやら嫌らしい。

ツナは話を逸らすように「つまり」と続けた。

ツ「〝もしも〟の世界が実際にあるってことだろ？」

リ「そうだ。「もしも」の数だけな」

了「だがこの世に「もしも」なんてことはたくさんあるぞ！！」

リ「ああ…だから無数の分岐から無数のパラレルワールドが存在すると考えられるんだ」

ツ「うわっ」

了「なんと！」

ツナや了平の他にもそれなりの反応を見せていた。

入『だから僕はきっと自分がミュージシャンになっている未来のパラレルワールドもあるはずだと思ってもう一度10年後へ行こうと決めたんだ…』