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汚れた世界(終) ページ10
久しぶりに見た君は、とても汚れて見えた。
…可哀想に。
やっぱり、あんな汚い世界に君は相応しくないよ。
大丈夫。すぐに僕が救ってあげるから。
こういう時、病院って便利だよね。
注射器が置いてあっても、よくわからない薬があっても怪しまれない。
そして何より、普通に飲んでいる薬でも、量を間違えると命に係わる薬もある。
ああ、疲れちゃったのかな？
君は僕のあげたお菓子を食べながら眠ってしまった。
「…おやすみ」
次に目覚める時は汚れのない、綺麗な世界にいるはずだよ。
…安心して。僕も一緒だから。
2人は汚れのない世界で、この世の終わりが来るまで、幸せに暮らすんだ。
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作者名：妃闇 | 作成日時：2016年1月23日 19時
