狂うほどに愛されて２【オリジナルヤンデレ短編集】 (ページ16)

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救いの手①※女の子ヤンデレページ16

授業の予冷のチャイムが鳴る。

私は一昨日から返信どころか既読すらつかないメッセージを見ながら溜息を吐いた。

授業の準備をしなくては…と思いながらも、もしかしたら返信が来るかもしれない、という期待は消えない。

ケータイの画面をそのままにして、机の中から教科書を取り出す。

…良かった、今日は盗られてない。

それはついこの前終わった出来事。

それでも、この半年の間についてしまった癖はなかなか抜けない。

私は半年間、クラスメイトから嫌がらせを受けていた。

内容は学習用具を隠される、捨てられる。

朝来たら机の上に悪口が書かれている。

私に聞こえるように悪口を言う…など。

果たしてこれを嫌がらせで済ませて良いのかはわからない。

けれど、もう終わった事。

未だに私に嫌味を言って来る子はたまにいるけれど…以前程ではない為、苦ではない。

それもこれも全て、Aが一緒に戦ってくれたから。