Why Not？ (ページ2)

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ep. 2 ページ2

「いっそのこと全部忘れちゃおう」
って言う結論を出した後
家に帰ってシャワーを浴びて
ちゃんと着替えてメイクして
今大学の講堂にいる。

朝あんなことがあったのに
ちゃんと午後からの講義に
出席してる私、偉くない？

『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

だけど心のどこかで引っかかってる
のは事実なわけで。

？「なになに、すげぇため息じゃん」

『…風磨』

「いつも以上に暗いじゃん」

『いつも以上は余計。
てか今日は一限から来れたんだ？』

そう言って私の隣の席に座ったのは
同級生の菊池風磨。

大学一年の時に
何故か一人でいた私の隣に座った
変わり者の陽キャ。

「そうそう。でもこの後仕事だから
ノート頼みたい」

『あぁ、いいよ』

「いつもすいませんねぇ〜」

『今度ご飯奢って』

なんか芸能人をやってるらしく
忙しい日々を送ってるっぽい。

「興味ないっぽいところがいい」
って言われて気に入られて(？)
風磨が欠席してる時の分の
ノートを貸したり一緒に勉強したり。

「あら？デートのお誘い？」

何故か初日から気が合って
芸能人ぽさが全くないし
こんな感じだけど気が利く。

『んなわけ(笑)』

「てか、毎回奢ってるだろ(笑)」

『確かに(笑)』

ノートを貸した時は
必ずケーキとかスタバの
ドリンクとか、何かしらくれる。

勉強する時は
セキュリティー面も考慮して
風磨の家でしか集合しないんだけど
必ず出前を取ってくれたり
色々過ごしやすくしてくれる。

ザ・男友達
って感じ。