人生そう上手くいかないってな２【ワールドトリガー】【文スト】 (ページ10)

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何度も槍で首を狙う米屋。そちらに気を向けて背後から緑川が狙うがそれに気がついたランバネインは背中から弾丸を放った。

「うひゃあ」

「さすがに2度目はバレバレか」

「白兵が2人」

再度、出水が変化炸裂弾でランバネインを狙う。出水の弾道から位置を絞りランバネインが弾を放つが軌道を自由に操れる変化炸裂弾では出水の正確な位置は絞り出せず出水には当たらなかったのだ。

「うおーこえーくらったら即死だなあれ」

『おいおいギャグかよ』

出水の後ろで今のところ何も役に立てていない島崎。呆れた顔で＂お前が囮しろよ＂と出水に言われるがそんな役目断固拒否と意地を張っているのである。

「こういう場合は……」

自身が放った弾が手応えがなかったランバネイン。上からなら避けれまいと考えたランバネインは空へ飛び上から弾を降らす。

さすがにヤバい状況。島崎と出水は咄嗟に近くの屋根の下へ飛び込んだ。

『晴れ後近界民時々門そして時々弾丸…。とんでもない街だわ』

「今日だけ特別なんだよ」

『こんな特別があってたまるか』

なんてこの場にそぐわない会話をしている中、緑川が逃げ込んだ校舎内にランバネインが入っていった。

『駿！』

「緑川！」

戦闘慣れしている島崎でも流石に相手が強すぎるとどうすればいいのかなんて分からない。こんな状況太宰ならどうするだろうか中原ならどうするだろうかなんて考えるが作戦はまとまらない。

『あァ嫌んなるなぁ』

「っておい！どこ行くんだよ！」

『んあー、ちょっとね』

出水に止められるが島崎は目的地へ走り出す。どうすればいいのかなんて島崎は分からない。とりあえずランバネインを倒さなければと考え走り出したのだ。

「あっぶねーとりあえず足1本」

『凄いじゃん、こっからは私の番ね』

「A先輩！」

足1本削った緑川に変わり今度は自分が、と島崎が緑川の前へ出る。

「女が相手なのも悪くない」

『いいねぇ、羨ましいよこんな可愛い女の子に殺されるんだからさ！』

島崎はグラスホッパーを出し同時にランバネインの方へ走り出す。

女だ子供だと言って島崎を舐めているランバネイン。先程緑川に足を1本削られたのを忘れたのかと言いたいほどである。そんな様子に腹をたてる島崎

『絶対に負けぬとたかをくくる敵ほど容易い相手はいない』

いつだったか首領が言っていた言葉を思い出す。