人生そう上手くいかないってな２【ワールドトリガー】【文スト】 (ページ24)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:26,159 hit

７３ページ24

.

扉が開いた外には似合わない花を持って風間が立っていた。似合わない花を持ってな。

『風間さん……あんまり花似合わないね』

「何か言ったか？」

巫山戯た言葉を掛ければどこから出てきたのだと言いたくなるリンゴを口に突っ込まれる。本当にどこから取り出した？
眠たそうな宇佐美は＂帰るね〜＂と言い残し島崎の病室を後にした。

『か、風間しゃん…？』

「全くお前は。無茶をするな」

宇佐美が帰り病室には2人。気まずいかと思われた雰囲気の中風間が島崎の頬を抓りそう言い放った。

『あの、私一応病人ね』

「知ったこっちゃない。心配かけるな」

『………変なの』

島崎はむず痒かった。心配されることなど少なかったからだ。マフィア時代失敗することはそう無かったし幼い頃も心配をしてくれる人はいなかった。そんな島崎はどこかむず痒くなり目を逸らしながら頬をかいた。

「まぁいいこれを見ろ」

『なにそれ』

「3日前、Aが起きる1日前だ。ボーダーの記者会見があった。その時の様子だ。一応見せておいた方がいいかと思ってな」

『あんま堅苦しいの苦手だからいいよ〜』

見なくていいと言う島崎を置いて勝手に事を進める風間。こいつ話聞かねえのかよと喉まで出るがどうなることやら分からないので飲み込む。

テレビが着いたかと思えば根付が色々と反感を買っている途中から。とある記者が＂近界民に情報が漏れたのでは？＂と根付に言っている所からである。

「この記者は根付メディア対策室長の仕込みだ」

『……記者ってのは手土産渡さないとあることない事書いちゃうもんね。ボーダーの評判を落としたくないから全てを修のせいにしようとしてる、ってわけね。ブラックだとは思ってたけどここまでブラックだと笑えちゃうね！』

まるでバラエティでも見ているかのようにケラケラと笑い手を叩きながら報道に目をやれば絶対に有り得ないスペシャルゲストが壇上へ上がり島崎はさらに大盛り上がり。

『まさかのご本人登場！てつこのへやかよ！』

「テレビくらい静かに見れないものか…」

『こういうのは楽しんでみた方がいいんだよ』

まさかのスペシャルゲストは満身創痍の三雲だった。
まじかお前その怪我でテレビでちゃうのかよ！と言いたいところだ。だって病院服だし

そこから三雲のドキドキ演説会が始まった。

.