人生そう上手くいかないってな２【ワールドトリガー】【文スト】 (ページ23)

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怪我をしたからなのかなんなのか、死人のように眠りすこぶる元気な島崎は1人病室でボケっとしていた。

「Aちゃん……目ぇしゃめてよかった〜…」

『栞ちゃんボロ雑巾見たくなってるけどなんなの？？』

ガラっと病室の扉が開けば纏めている髪すらもボサボサでヨレヨレな宇佐美の姿が。＂やっほ〜＂とでも言いたげなポーズと見た目は全然合っていない。

「ちょいとばかし寝不足で……」

『そこまで働き詰めとかどこの組織もブラックなのは変わらないねぇ』

「まぁね〜。元気そうだけど一応病人だからサクッと済ませちゃうね」

ベッドの傍にある椅子に座りカバンから何かを漁り出した宇佐美。

「Aちゃんが寝てる間に論功行賞があったからその報告」

『ろんこーこしょー？』

「論功行賞ね。まあ要は頑張った人にボーナス上げちゃうぞってやつ」

『ボーナス……！！！』

そこから特急戦功で三輪、太刀川、天羽、空閑の名前が上がった。まさかの賞金150万。その額に島崎は目を輝かすが特急戦功の欄に島崎の名前はなかった。

『150万円ぇぇ…！！！』

「まぁまぁAちゃんは次の一級戦功になります」

『いくら？？いくら？？！』

「報償金80万円＋800ptで、対･人型近界民戦で主力として戦い撃破に大きく貢献。その後基地へ避難するC級を援護し、また近界民を撤退させるために貢献。新型撃破数 8」

『80万……うへぇ』

現在無一文に近い島崎にとって80万一気に貰えるのはとてもデカい。ヨダレを垂らしながらうはうはと札束を考えている島崎はどうも病人には見えないだろう。

「あとは修くんと風間隊と嵐山隊、東さんと陽介達、迅さんに小南が一級戦功をもらったよ」

『嵐山隊ってことは佐鳥ととっきーもか！お昼奢ってもらお〜』

「陽介達は今日焼肉だって。羨まし〜」

『もしかして：東さん』

「お、正解〜。なんで分かったの？」

米屋達が焼肉に行っていると聞き島崎は顔を顰める。更に東さんに連れて行ってもらっている。島崎は覚えがあった。人型を倒した時＂焼肉奢らせろ＂そう言われたのだ

『よし今から私も行く！！！人の金で食う肉は上手いんだ！！』

「落ち着いて落ち着いて。Aちゃんはまだ絶対安静だから病室から出られないよ」

『ヤダヤダ出る！！！！焼肉食べるんだ！！！』

島崎が駄々を捏ねているとガラッと扉が開き見たことあるフォルムが1つ

「宇佐美を困らせるなよ」

『ひぇ、風間しゃん』